作者の自画像だそうです。
どなたの遺影かは書かれていません。
多分、お父さんか、お母さん、或はお祖父さんか。
私を見下ろすコワイ存在です。
この句を読んで母の実家の遺影を思い出しました。
戦死した私の叔父さんの軍服姿です。
中国戦線に派遣されて、半年も経たぬ間に戦死。
二階級特進の上等兵の姿。機関銃で胸を撃たれたそうです。
祖父の肖像画とならんで、座敷を見下ろしていました。
いまもある祖父の眼光冬座敷 浅田光代
以前は「遺族の家」と書かれた小さな札が
玄関先にかかっている家がありました。
遺族の家が少なくなって行くにつれて
戦争の記憶も薄れていきました。
ふるさとの遺影古びて冬座敷 高畠陽子

叔父さんが豊橋の連隊に入営した日。
母は祖父と送っていきました。
見送って帰る二人に北風。
祖父の帽子がころころと転がっていく・・・
母の思い出です。
入営を見送る父の冬帽子 遅足
どなたの遺影かは書かれていません。
多分、お父さんか、お母さん、或はお祖父さんか。
私を見下ろすコワイ存在です。
この句を読んで母の実家の遺影を思い出しました。
戦死した私の叔父さんの軍服姿です。
中国戦線に派遣されて、半年も経たぬ間に戦死。
二階級特進の上等兵の姿。機関銃で胸を撃たれたそうです。
祖父の肖像画とならんで、座敷を見下ろしていました。
いまもある祖父の眼光冬座敷 浅田光代
以前は「遺族の家」と書かれた小さな札が
玄関先にかかっている家がありました。
遺族の家が少なくなって行くにつれて
戦争の記憶も薄れていきました。
ふるさとの遺影古びて冬座敷 高畠陽子

叔父さんが豊橋の連隊に入営した日。
母は祖父と送っていきました。
見送って帰る二人に北風。
祖父の帽子がころころと転がっていく・・・
母の思い出です。
入営を見送る父の冬帽子 遅足