575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

季語の引力   遅足

2016年02月16日 | Weblog
俳句は、季語という星がつくりだす小さな宇宙。
季語の周りを、いくつかの言葉の星が回っています。
季語の引力が大きいほど、他の言葉は遠く離れて回転出来ます。
宇宙は大きくなります。

引力圏のなかに捕らわれてしまうと、宇宙は小さく。
季語の説明になったり、類想句になってしまいます。
かといって、言葉が離れすぎると小宇宙は崩壊。
独りよがりの句に。

  人類の滅亡の日や菠薐草

この句、俳句の小宇宙をつくっているのでしょうか?

         

  飯を炊きはうれん草茹で芋を煮て腹満ちしのちゆっくり悩む

こちらは、今朝の中日歌壇で島田修三さんが一席に選んだ歌。
作者は浜松の荒川訓子さんです。
最後の、ゆっくり悩む、が予想を裏切って、楽しい歌に。


コメント
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