575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

寄る辺なき民にも昇れ初日の出   亜子

2016年02月09日 | Weblog
亜子さんの句。ここ一年の句を振り返ってみました。

  軍服の坊や銃後の七五三

  七十年戦後史たどる夜長かな

  梅雨寒や白木の箱に石ひとつ

  馬もまた息絶えて浮き原爆忌

  髪洗ふ機銃掃射の夢覚めて

昭和という戦争の時代を詠んだ句が多く見られます。
俳号の亜子の「亜」は「亜細亜」から。
亜細亜の平和を願う気持ちが表れた俳号です。

  大花火この世で逢へぬ人に逢ひ

  咲き満ちて桜はわれに問ふごとく

こうした句にも、戦争の影を感じてしまうのは
考えすぎでしょうか。
日本が再び、戦争への道を歩まぬように。
亜子さんの願いは、私たちの願いでもあります。

           時々

寒い雨が降ってきました。
梅の花も震えています。     遅足


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする