575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

謡初(うたいぞめ)後期高齢者を揃え   遅足

2016年02月13日 | Weblog
今年の初謡。私は「箙(えびら)」を謡いました。
平家との戦に、梅の花を一輪、箙に挿して出陣した若武者がシテです。

まずワキの僧が謡います。

  春を心のしるべにて。春を心のしるべにて。
  憂からぬ旅に出でうよ。

舞台では中入り後、幽霊となって現れたシテが戦の模様を再現。
修羅道に落ちた苦しみを訴え、供養を頼みます。
ラストは、僧の供養を受けて消えてゆく。

能には、平家物語や源氏物語などの人物がシテという演目が多くあります。
語りや絵巻物などでしか知らなかった人物が目の前の舞台に出現。
当時の人々はびっくり。観劇に夢中になったことでしょうね。

それから650年。
能を支えているのは後期高齢者です。

            

謡っても声が出ません。
普段から腹式呼吸をしていないせいでしょうか。  遅足

コメント
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