今年はお兄さんの新盆だという友人を訪ねた時、
玄関に鮮やかな色の鬼灯が一本だけ飾ってありました。
亡くなった人も生きてる人も招き寄せる感じがしたので、
招き猫として詠みました、と作者。
鬼灯を招き猫と喩える感性に脱帽。
鬼灯に死者と生者の集いける 能登
年に一度、ご先祖様が家に帰って来るお盆。
13日には、玄関で迎え火を焚き、故人を迎えます。
仏壇や盆棚には、提灯に見立てた鬼灯を飾ります。
身体を持っていないご先祖様は、お盆の4日間を
鬼灯の空洞の中に身を宿して過ごすとも言われています。
そして16日には帰っていただくために送り火を。
この4日間、生者と死者はともに暮らすのです。
鬼灯を挿して定まる父母の位置 遅足