「新涼」は、秋になって感じる涼しさのこと。
「涼し」は、夏の季語で、暑さの中で感じられる涼しさを言います。
この土偶は長野県の尖石縄文考古館の「縄文のビーナス」。
妊婦をかたどったといわれるもので、たくましい足をしています。
足がたくましいのは、なぜ?
八ヶ岳の野山を駆けて狩をする男たち。
土の産み出すいのちを収穫する女たち。
生きていくために足はしっかりと土を掴んでいます。
そこに美を感じた縄文人は、あのビーナスを産み出したのでしょうか。
高原の涼しい空気のなかに立った作者。
踏みしめているのは、縄文時代の土であることに気づきました。(遅足)