たまに訪れる故郷。高齢化がすすみました。
道の草も伸びたままに。道がわかりにくくなってきました。
しかし、以前からある鬼灯を道しるべにしながら墓参りを、と作者。
一方、お金も人も、すべてを一極に集めた東京。
台風に弱い綱渡りのような通勤の毎日。
今は、停電という後遺症で、なお多くの方が苦しんでいらっしゃいます。
その東京の方々の故郷は、過疎から限界集落へ。
鬼灯がお墓参りへの道しるべに・・・シュールな光景です。
現代日本を見事に切り取った一句といえるかも知れません。
鬼灯が故郷の道しるべ 赤
と「赤」を切り離す手もあるかな?(遅足)