575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

信濃比叡   麗

2019年09月26日 | Weblog
平安時代、天台宗の開祖「最澄」が、東国巡礼の旅の途中、神坂峠を越えて信濃に入ったそうです。旅人の苦難を見かねて阿智村に宿泊施設としてお寺を建てたそうです。そんなご縁から2000年に「信濃比叡」という呼称が比叡山から与えられました。
お寺の建物としてはまだ新しいのですが、根本中堂もあり、延暦寺から分けて頂いた法灯も絶えることなく灯っています。大きな最澄像が、眼下の村の幸せを祈って下さっているようでした。そこに鐘があり私も祈りを込めて鐘をつきました。
「ご~ん」といつまでも風にのって響く鐘の音。
そこで作ったのが

      晩鐘や色なき風に響きおり

遅足さんから下五の「響きおり」にもう一工夫をというアドバイスを頂きました。

     晩鐘や色なき風を揺らしけり

     晩鐘や色なき風はどこまでも

     晩鐘や色なき風に運ばれて

これくらいしか思いつきませんでした。不思議と鐘をつくと心が穏やかになります。願いを込めて「ご~ん」と。あの余韻がいいですね。
ちなみにこのお寺を建築した時に白いヘビがでてきたそうです。やはりパワースポットかな?
機会があれば訪れて見て下さい。比叡山は遠いけど信濃比叡は近いですよ!恵那山トンネルを越えればすぐです。とてもすがすがしいところです。
コメント (2)
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