575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

鬼灯を母の少女が鳴らしけり  郁子

2019年09月16日 | Weblog

ひねりの効いた表現におかしみがあります。
思わず惹き込まれます、と殿様。

この少女は同時に、この母そのもののことでしょうね。
母の少女時代とでも読んだのですが。
この読み方がいいのかどうか?
こう読んで、とりました、と結宇さん。

「母の少女」という表現が一句のポイントですね。
「母」と「少女」とは普通は相容れない言葉です。
しかし母のなかには少女が存在しつづけていると作者は言います。
ほおずきを鳴らしているのは母=少女なんですね。
表記は漢字ではなく、ひらがなが良いかも知れません。(遅足)

  ほおずきを母の少女が鳴らしけり
コメント
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