575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

半跏して思惟の指先冴え返る  狗子

2020年03月06日 | Weblog

半跏思惟の仏像の指先に春の寒さを感じ取った作者。
身の引き締まるような余寒のなか、
その指先はかすかに震えていたのかもしれませんね、と亜子さん。

国宝弥勒菩薩はあまりにも有名、広隆寺の仏が連想されすがすがしい気分になった。
凛として張り詰めた冷気の中で、この世の中のあれこれを憂いているのだろうか。
と、千香子さん。

京都・広隆寺の半跏思惟像。不思議な魅力のある仏像です。
「知」というものを目に見えるかたちにすると
こういうものになるのか、とも思いました。
この句を読んだら、また行ってみたくなりました。遅足
コメント
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