575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

摘草で編んだ冠お姫様  幸泉

2020年03月26日 | Weblog


幼い少女がシロツメクサで編んだ花冠を頭に乗せて遊んでいる情景が目に浮かび、懐かしさとともにこの句を選びました。
花の冠を戴いたかわいいお姫さまの誕生です。
クローバーとして有名なシロツメクサ。私も幼い頃、よく四つ葉のクローバー探しました。

今、新型コロナウイルスの影響で密閉空間でない公園やキャンプ場が人気のようです。
やはり子供は屋外で自然に触れて遊ぶのがいいですね。こんな時は野にでましょう。

ちなみに、クローバーは江戸時代ガラス製品がオランダから献上された時、割れないように緩衝材として敷き詰められていたそうです。
花言葉は「約束」です。  麗子

          

作者は、こう語っています。
家から小学校まで4km近くあり、帰り道はよく道草をした。
田には蓮華やタンポポ、シロツメクサなどあり、
摘み取り冠を作って一時間遅れて家に着いた。
母は外に出てまだ帰らない私を待って、
帰ってきた私を見て「なんと可愛いお姫様!」と言ってくれた。
すっかり道草して遅くなって叱られると思っていたので、・・・・
今でも鮮明に摘草の題とともに甦ってきた。

コメント (1)
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