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兼題は春の季語である摘草
この句は「雪の御嶽」とあって
季重なりに抵抗を感じる方もおられるのでは
ないでしょうか。
ですが、雪の御嶽はあくまで背景描写であり、
主になるのは野蒜をつんでいる作者。
春もまだ浅く、吸い込む大気も冷たさが残る。
そんな空気感と野蒜を見つけた喜びが感じられて
選びました。
野蒜はユリ科ネギ属の多年草。
根元がプクッとふくらんで
ラッキョウのようです。
実は私は食べたことがなく、
機会があればと願っています。
クックパッドにも、酢味噌和えとか卵とじなど
レシピが掲載されていました。
上の句の「東には」も好きです。
「東風吹かば・・」というように春は東からやってきます。
御嶽にかぶった雪も、春の日差しを浴びて
眩しいほどにきらきら輝いていたのではないでしょうか。(郁)