575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

調律師葉月の雨の過多をいふ  千香子

2021年10月15日 | Weblog


雨続きの夏 いつまでも夏日の続く暑い秋・・俳句も、季語・季題に違和感を感じることが増えました。

もともと季語は旧暦に基づくもので、実感と多少のずれは感じたものの、気候変動や異常気象の中で

この先さらに違和感はひろがるのでしょうか。

皆さまからの選句コメントです。

殿様:  作者の視点に惹かれました。ピアノは湿気により音程が変わります。今夏は雨が多く調律師の苦労を句にされたのでしょう。
   (ところで、句会の狗子とはピアノ仲間。某駅のスタンウェーを弾きにいこうと計画しているのですが)

等さん: 本当に今年の夏は異常な暑さでした。湿度の高さといい、楽器の調律師さんも身にしみて感じたことでしょう。

紅さん: 私も少しピアノを弾きますが、こんな風に長雨を捉える素晴らしい感性だと思います。

 

 我が家にピアノはなくちょっとわかりませんが、

 ピアノの気持ちや声が、調律師さんにはしっかり届くのでしょうね。

 

自由題では、この句もたくさん票を集めました。しっかり観察しています。

  新生姜 真白き肌に 紅をさす 須美


能登さん: 色っぽい新生姜。発見です。

紅さん:紅をさした女性が浮かびます。綺麗な句ですね。

殿様:擬人化の模範句といっても過言ではないでしょう。中七から下五で嫋やかな女性を感じます。

  推敲を重ねたのでしょうか。一語一句が光ります。

亜子さん:新生姜を擬人化。新生姜はまるで女性を思わせるような白い肌。

  はっとするような紅色が入っている。まるで頬紅をさしたかのよう。

      

以前、義母から新生姜を甘辛く煮た常備菜を教えてもらいました。お手軽な箸休めになり重宝したのですが、

最近は代謝を上げてアンチエイジングになるとかで女性にも人気の食材です。甘酢につけて手軽にお寿司屋さんのようなガリもできます。

少々値段がお高くなったようで残念です。  郁子

 

コメント (2)
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