トップ賞に輝いた竹葉さんの圧巻の一句。投句頂いた時、一読してとてもさわやかないい句だな~と思いました。まさに秋日和。千葉にお住まいの竹葉さん。「カタカナはあまり使わない方がいいそうですが、キロを粁にすると全部漢字になって重々しくなる気がしてカタカナにしました。千葉から富士山が見えるくらいだから百キロでは足りないかしら。。」とメールをくださっていました。
観覧車から見渡せるどこまでも遠くまでも澄み切った青空。百キロという具体的な数字も効いていると思いました。とてもクリアな一句。秋日和にふさわしいと思いました。そして、久しぶりに観覧車に乗ってみたくなりました。
では皆様からのコメントです。
殿さま:大気の澄みきった状態で見える水平線は約40km。地球は丸いのでその先は見えなくなるとの由。「視界百キロ」作者には地球の果てまで見える秋の好日だったのでしょう。
亜子さん:百キロというのが大げさですが、かなり遠いところまで見渡せて秋日和によく合う。百粁と漢字でもよかったかも知れません。
晴代さん:視界100キロが秋日和を言い得て妙です。
郁子さん:3段切れというのでしょうか。それでもスパっと言い切る気持ちよさが秋日和にぴったりです。
千香子:視界100キロですか?澄んだ空気の様子がつたわってきます。
泉さん:空が澄み渡り、遠くまでよく見える様子がわかる。
能登さん:これぞ秋日和の風景、納得です。
★★★
簡単な言葉でも情景が映像化できる。これぞ、「直しはありません!!」という夏井先生の声が聞こえて来そうです。
そうそう、今朝明け方ラジオを聞いていたら5時25分ごろ国際宇宙ステーション「きぼう」が名古屋上空を通過するとのこと。急いでダウンを着込み、まだ暗いベランダにでて空を見上げると。。。
南西の空から明るく光る物体が近づいて来るのが見えました!!「きぼう」は地上400キロの上空を一周90分というスピードで地球の周りをまわっているのです。「星出宇宙飛行士は今あそこにいるんだな~」と不思議な感覚。朝からとても嬉しいひと時でした。竹葉さんにならって一句。
「きぼう」来る400キロの秋の暁 麗子