今回初めて「下萌」という季語を使ってみました。早春の大地から草の芽が萌え出すこと。
2月下旬、父の49日法要のあと奈良に立ち寄りました。710年に都となった平城京。唐の長安をモデルにして設計され、南北5㎞、東西6㎞。都の中央北端1㎞四方が政治の中心となる平城宮です。広大な原っぱが広がりその真ん中を近鉄奈良線の線路が走っています。何もなかった平城宮跡でしたが、今は朱雀門、大極殿、大極門などが復元され新しい施設もでき始めています。それでも広い原っぱはまだまだ残っており足元を見ると早春の草が萌え始めていました。都らしい壮大な門も目を引きますが、何もない大地の下にたくさんの歴史が埋もれていると思うと不思議な感覚でした。そんな景色を詠みました。
頂いたコメントです。
竹葉さん:夜バスから見た平城宮跡は朱雀門(?)前が広々としてましたが、そこが草地だったかなーと想像させられました。下萌はこれから発展する明るさがあって平城宮にあってる気がします。
晴代さん:「都跡」は気になりますが、、、丹朱門なんていかがでしょうか。
亜子さん:「下萌」が平城宮のあたりにぴったり合う。遷都1300年祭の時に大極殿が復元され訪れたことがある。今は広大な原っぱだが、往時の繁栄がしのばれ平城京の図面が頭の中に浮かんだ。
泉さん:早春の感じがする。
★★★
ありがとうございました。晴代さんのおっしゃる通り「都跡」は私も陳腐かと思いましたが遷都され何もなくなった感じを詠みたくて。。。もう少し考えてみます。平城宮の空は広かったです。ありがとうございました。 麗子
タイムスリップして眺めてみたいです