戦争中の俳句については、白泉の「戦争が廊下の奥に立ってゐた」などを代表として多くの句が知られている。
しかし戦後まもなくの句については余り知られていない。またそうした句のまとまった紹介も少ない。俳人・筑紫磐井氏が俳句雑誌・俳壇06年八月号で少し載せているので紹介したい。
災民の子等のジープを追ふさむさ 臼田亜浪
じゃがいもの花白し焦土たづねたき 渡辺水巴
粗食ゆゑにあはれ風邪さへながびくや 大野林火
廃工場人は見ざれど蓮咲けり 水原秋櫻子
風の日は風吹きすさぶ秋刀魚の値 石田波郷
露草や戦渦のいかりさえいまは 飯田龍太
霜夜爆音抱きて眠らす子守唄 森 澄雄
梅雨濡れる赤旗をいのち坐り込み 松崎鉄之介
嘆くをやめかの裸レビューなど見るとせむ 安住 敦
戦後の政治・風俗・世相をきっちり書いています。
しかし戦後まもなくの句については余り知られていない。またそうした句のまとまった紹介も少ない。俳人・筑紫磐井氏が俳句雑誌・俳壇06年八月号で少し載せているので紹介したい。
災民の子等のジープを追ふさむさ 臼田亜浪
じゃがいもの花白し焦土たづねたき 渡辺水巴
粗食ゆゑにあはれ風邪さへながびくや 大野林火
廃工場人は見ざれど蓮咲けり 水原秋櫻子
風の日は風吹きすさぶ秋刀魚の値 石田波郷
露草や戦渦のいかりさえいまは 飯田龍太
霜夜爆音抱きて眠らす子守唄 森 澄雄
梅雨濡れる赤旗をいのち坐り込み 松崎鉄之介
嘆くをやめかの裸レビューなど見るとせむ 安住 敦
戦後の政治・風俗・世相をきっちり書いています。