575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

辛夷立つ冬の朝日に小手かざし    朱露

2012年02月02日 | Weblog
     辛夷はモクレン科の落葉高木で七米程。
     辛夷をコブシと読めたのはごく最近だ。
     この年になってもそんな字が沢山ある。
     隣のモチの木に愛着がないとは身勝手。

               
     

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雪が・・・・     遅足

2012年02月02日 | Weblog
朝、目を覚ましたら、雪、雪、雪・・・
庭も真っ白です。
10センチは積もっているようです。
庭に置いてある植木鉢も、こんもりと雪帽子。
道も真っ白。
滑って転びそう。外出はしないほうが良いか・・・

天暗し白き匂いの雪下し  清水宏基

塔句会の句集のなかの一句です。
岐阜にお住まいの清水さん。雪下しには充分気をつけて。
天暗し、白き匂い、とコントラストが良いですね。

我が家の猫は、普段はオシッコは外ですが、
一歩も出ようとしません。
一緒に炬燵で雪見中。

一句作ろうと思います。



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雪景色    麗

2012年02月02日 | Weblog
昨夜から降り始めた雪。こちらは2センチくらいです。
それでも車の運転には注意し今日の外出はとりやめようかと思っています。
最高気温の予想が2度とは名古屋では珍しく寒いのではないでしょうか?
朝からコトコトおでんを煮ています。

そんな寒い中、昨日我が家の胡蝶蘭がひとつ咲きました。去年もらって1年特に手入れもしなかったのにひとつだけ蕾をつけていました。
2月にあわせて咲いてくれた小さな季節のプレゼント。明日は節分ですね。春はもうすぐそこまで来ています。

      春隣リビングで蘭咲きにけり   麗
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大寒の埃の如く人死ぬる  虚子

2012年02月01日 | Weblog
岸本尚毅さんの「生き方としての俳句」を読んでいます。
岸本さんは、俳人で、虚子の研究者としても有名。
虚子の「花鳥諷詠」について、こんな風に書いています。

この一生にどんな意味があるのか。
虚子は、こう答えるでしょう。
人の死は花の開落や鳥の去来のようなもの、
無意味なことや不可解なことの一切は
宇宙の摂理である、と。
花鳥諷詠とう言葉には、このようなメッセージが
込められています、と。

大寒の句は、最初、ちょっと酷い句じゃないかな?と
思いましたが、「無常観」は「無常感」とは違う。
この句は無常観を表している、と思うようになりました。

            

昨日、大先輩が亡くなられました。
年賀状を頂いていたので、まさか・・・と。
大先輩は、無常観を教えて下さったのかも。
とてもお世話になった方です。
こころよりご冥福をお祈りします。    遅足



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人の世のまさかの坂や福寿草    亜子

2012年02月01日 | Weblog
良いことも悪いことも予測なし、
どのような場面にもこの花は冷静。
と、鳥野さん。

坂と言えば、坂の上の雲を思い出しました。
いまや坂の上には、もうひとつ坂が待っている時代とか。
いや大切なのは山を下りる下山の思想だとか。
人の世には「まさか」は付きもの。
まさかの坂、と「さ」音が重なっているのも効果的。

福寿草は、静かに人の世を見つめているようです。

                    遅足


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