鎌倉は若葉の美しい季節を迎えました。柿の花も開花。柿の花は葉色と同系色なので見たことがある方は少ないでしょう。雄花と雌花がある両性花ですが、数日で散ってしまいます。江ノ電より眺める柿若葉。極楽寺の隧道を抜けると鮮やかな若葉が車窓いっぱいに拡がります。
この句に対し須美さんは
「幼子の様子がよくわかる」と選句されました。
可愛いお孫さんの面倒を見ながら日常の一コマが重なったのかもしれませんね。
私は、「ママア」と言っているのは夫ととりました。
我が家の場合、3姉妹とも「ママ」は小学校の低学年くらいで卒業したように思います。(反抗期の頃など、長女の携帯に私の番号が「ババア」として登録されているのを知りショックでした)
家族では夫のみ、今も「ママ」と呼びます。よく聞く話ですが「私はあなたのママではありません!」(笑)
「ママ、お茶飲まない?」「ママ、お昼何食べる?」てな具合。
頼りにされているのか、惰性なのか・・しとしととる春の長雨と合ってちょっと鬱陶しくもあり・・
でも気づけば私も「パパ」と呼んでいてお互いさまなのでした!
幼い子が母に甘えて寝言まで「ママア」・・この可愛らしい句と、私の読みとのギャップにひとり笑えて取り上げました。
余談になりますが
最近の若い芸人さんが、自分の連れ合いを「うちの嫁」と呼んでいるのが違和感であると、何かに書いてあったそうです。
「嫁」というのは姑からの呼称であるそうな。古い家制度の名残りでしょうか。そうなると「奥さん」というのも、はばかられます。
「妻」?「パートナー」?照れがあるなら「ママ」もありかもしれません。 郁子
選句された亜子さんのコメントです。
「東山魁夷の絵にはよく白馬が登場します。春の雨が降っていた絵があるかどうかはわかりませんが、「緑響く」の絵のような水辺の雰囲気と春の雨が整っていると思いました。」
以前、作者の能登さんは、「緑響く」のモチーフになった八ヶ岳の御射鹿池のすばらしい写真をブログに載せて下さいました。その時の思い出を詠まれたのでしょうか?春雨に煙る御射鹿池を見てみたいです。
私も数年前この池を訪れました。本当に美しい静かな景色でした。
東山魁夷の言葉によると「一頭の白い馬が緑の樹々に覆われた山裾の池畔に現れ、画面を右から左へと歩いて消え去った。」そんな空想が魁夷の心の中に浮かんだそうです。
何かの本でこの白馬は亡き川端康成へのオマージュと読んだ記憶があります。
お気に入りの一枚の絵を俳句にするのもいいですね。麗子
鎌倉市役所前のスタバは漫画家の横山隆一邸を改装。庭のプールは当時のまま。横山隆一氏の代表作である「フクちゃん」は朝日新聞に掲載されたとの由。ところで「五月雨を あつめて早し 最上川」は芭蕉、曽良、一栄、川水、4人による「さみだれ歌仙」36句の一句。「五月雨を あつめて涼し 最上川」の推敲を重ね「早し」になったといわれています。奥の細道を徒渉した斎藤茂吉によると芭蕉の「五月雨」は梅雨の豪雨と記しています。間もなく鎌倉は紫陽花の季節を迎えます。
鎌倉といえば紫陽花が有名。しかし、藤、躑躅、牡丹などさまざまな花が楽しめます。特に藤といえば、鶴岡八幡宮、安国論寺、別願寺が有名。訪れた瑞泉寺の藤棚は異空間といった感。戯れに触れると小花が散っていきます。