日本男道記

ある日本男子の生き様

文七元結(ぶんしちもっとい)

2007年08月08日 | 私の好きな落語
【まくら】
この噺は、落語はじまって以来の名人。三遊亭圓朝の創作で、人情噺の代表作。
登場人物が多く、長い演目であり、情の中におかし味を持たせなくてはならないという理由から、難しい一題とされ、逆に、これができれば一人前ともいわれる。『人情噺文七元結』(にんじょうばなし ぶんしちもっとい)として歌舞伎でも演じられる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)

【あらすじ】
左官の長兵衛は、腕は立つのだが、無類のばくち好きが高じて、仕事もせずに借金を抱えている。
年の瀬も押し迫るある日、前夜の負けがこんで、身ぐるみ剥がれて半纏一枚で賭場から帰されると、女房のお兼が泣いている。
聞くと、娘のお久がいなくなったという。
どうしたのかと、夫婦喧嘩をしているところに、普段より世話になっている吉原の女郎屋の大店、角海老から使いのものがくる。
取り込み中だから後にしてくれというと、他でもない、その娘のお久のこと、角海老の女将の所に身を寄せている。
女房の着物を一枚羽織って角海老へ行ってみると、お久は、身売りをして金を工面し、父に改心してもらいたいので、お角のところへ頼み込んだのだという。
女将は、自身の身の回りをさせるだけで店には出さないから、次の大晦日までに金を貸してやるが、大晦日を一日でも過ぎたら、女郎として店に出すという約束で、長兵衛に五十両の金を渡す。
情けない思い、しかし改心しきった長兵衛が、帰り道に吾妻橋にさしかかると、身投げをしようとしている男にでくわす。訳を聞くと、白銀町の鼈甲問屋の奉公人(文七)で、お遣いに頼まれ、取りにいった売り上げをすられたので、死んでお詫びをしようというところだった。
死んでお詫びを、いや、死なせねぇと押し問答が続いた後、長兵衛は、自分の娘のお久が身を売って五十両を工面してくれたことをはなし、その金でお前の命が助かるのなら、娘は死ぬわけではないのでと、無理矢理五十両を押し付けて、逃げるように帰ってゆく。
文七がおそるおそる主人の元に帰り、長兵衛からもらった金を差し出すと、それはおかしい、お前が遣いにいった先で碁に熱中するあまり、売り上げをそっくりそのまま忘れてきてしまったものを、先方は既に届けてくれて金はここにある、一体どこから、また別の五十両が現れたのかと、主人が問いただすと、文七はことの顛末を、慌てて白状する。
翌日、卯兵衛は何やら段取りを済ませ、文七をお供に長兵衛の長屋へと赴く。実は文七が粗相をやらかし…と、事の次第を説明し、五十両を長兵衛に返そうとするが、長兵衛は、江戸っ子が一度出したものを受け取れるか!と受け取らない。
もめた挙句に長兵衛ようやく受け取り、またこれがご縁ですので文七を養子に、近江屋とも親戚付き合いをと、祝いの盃を交わし、肴をと、表から呼び入れたのが、近江屋が身請けをしたお久。
後に、文七とお久が夫婦になり、近江屋から暖簾を分けてもらい、元結いの店を開いたという

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)

【オチ・サゲ】なし。

【語句豆辞典】
【元結】男性のチョンマゲや女性の日本髪の元を束ねて紐で結わえて固定する、。この、糊で固く捻ったこよりで製した紙紐。文七元結の名は、文七という人が考案したとも、また下野国産の強い文七紙を材料とするところから名ずけられたともいう。
【三道楽煩悩(さんどらぼんのう)】酒を飲み、バクチを打ち、女を買うという男の三つの道楽。

【噺の中の川柳・譬(たとえ)】
『小児は白き糸の如し』
『日陰の豆だってはじける時分にゃはじける』
『闇の夜に吉原ばかり月夜かな』

【この噺を得意とした落語家】
・五代目 古今亭志ん生
・六代目 三遊亭圓生
・三代目 古今亭 志ん朝
・十代目 柳家 小三治

【落語豆知識】 甘金(あまきん)
つまらない事でも良く笑う客。
 




Daily Vocabulary(2007/08/08)

2007年08月08日 | Daily Vocabulary
4371.at fault(責任のある、故障して)
The mechanic said the engines were at fault.
4372.threaten to(~する恐れがある)
The dog always threatens to bite visitors who arrive unexpectedly.
4373.interaction with (~との相互作用、~との付き合い)
You end up with a whole lot more interaction with a whole lot less effort.
4374.steer(~を操縦する、運転する)
Steer the car out of this parking space for me.
4375.squabble(つまらない口論)
I was reluctant to intervene in the domestic squabble.
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