【まくら】
「笠碁」とならぶ碁をテーマにした落語の代表的演目。
【あらすじ】
主人が友人を呼んで碁を一局することになる。以前碁に夢中になって畳を焦がしてしまったから、「碁は碁!煙草は煙草!」と分けて、一局のあとゆっくり煙草を吸おうと決め、二人は碁盤に向かう。だが、「おい!煙草がないぞ!」と約束も忘れてしまう。家人も気を利かして、煙草盆に紅生姜を入れて女中と外出する。
そうとは知らぬ二人、碁に夢中である。煙草をつけようとしても紅生姜だからつかない。「あれ!?おかしいなあ。つかねえ。」と言いながらも、碁盤ばかり見つめている。
そこへ一人の泥棒が入っていくる。ありたけ盗んでさあ引上げようとしたら、パチリ!という碁石を打つ音が、静かな夜更けだから余計に響く。また、因果とこの泥棒も碁好きときているから。・・・・
「あっ!やっているな。・・・手はどうかな。・・・あっ?それはいけない。もしもし、だめですよオ!」と、自身が泥棒に入ったのを忘れて対局に首を突っ込む始末、二人もまさか泥棒とは気付かない。
「何言ってる。これでなくちゃあ・・・うるさいねえ。あれ?知らない人だ。」と初めて気づくが、また碁盤に目を落とし「お前は誰だいっと、いくか。」とパチリ。相手も「じゃあ。わたくしもお前は誰だいっと!」パチリ。
「へへ。泥棒です。」
「泥棒さんか。」パチリ。「よくいらしゃったねえ。」とパチリ。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
【オチ・サゲ】
間抜け落ち(会話の調子で間抜けなことを言って終わるもの。また奇想天外な結果となるもの)
【噺の中の川柳・譬(たとえ)】
『凝っては思案に能わず』(物事に熱中しすぎると冷静な判断ができなくなる)
『へぼ将棋、王より飛車を可愛がり』
『見物の下知に従うへぼ将棋』
【語句豆辞典】
【大手内】江戸時代には、皇居前の広場を俗に大手内(おおてうち)と称え、狭義には大手門の前を指す。大手とは搦手(からめて=裏口)の対語で、正面の意味である。
【下馬札】江戸時代には、大手御門前をはじめ、由緒ある寺の門前、神社の鳥居前には、檜造り、将棋の駒形の板に、「下馬」と墨書きした札が建ててあった。
【寄れい】江戸時代、大名の道中の場合は、行列の先頭にいる前触れが「土下座(たんよう)土下座(たんよう)」と触れ歩きながら農・町人を土下座させたが、江戸市内では、単に「寄れィ、寄れィ」というだけで、土下座はさせなかった。
【この噺を得意とした落語家】
・三代目 三遊亭小圓朝
・六代目 春風亭柳橋
・五代目 柳家小さん
・三代目 古今亭志ん朝
【落語豆知識】
【代演】本来の出演者に不都合が生じた時に、その代わりに出演する者。寄席には代演が多い。
「笠碁」とならぶ碁をテーマにした落語の代表的演目。
【あらすじ】
主人が友人を呼んで碁を一局することになる。以前碁に夢中になって畳を焦がしてしまったから、「碁は碁!煙草は煙草!」と分けて、一局のあとゆっくり煙草を吸おうと決め、二人は碁盤に向かう。だが、「おい!煙草がないぞ!」と約束も忘れてしまう。家人も気を利かして、煙草盆に紅生姜を入れて女中と外出する。
そうとは知らぬ二人、碁に夢中である。煙草をつけようとしても紅生姜だからつかない。「あれ!?おかしいなあ。つかねえ。」と言いながらも、碁盤ばかり見つめている。
そこへ一人の泥棒が入っていくる。ありたけ盗んでさあ引上げようとしたら、パチリ!という碁石を打つ音が、静かな夜更けだから余計に響く。また、因果とこの泥棒も碁好きときているから。・・・・
「あっ!やっているな。・・・手はどうかな。・・・あっ?それはいけない。もしもし、だめですよオ!」と、自身が泥棒に入ったのを忘れて対局に首を突っ込む始末、二人もまさか泥棒とは気付かない。
「何言ってる。これでなくちゃあ・・・うるさいねえ。あれ?知らない人だ。」と初めて気づくが、また碁盤に目を落とし「お前は誰だいっと、いくか。」とパチリ。相手も「じゃあ。わたくしもお前は誰だいっと!」パチリ。
「へへ。泥棒です。」
「泥棒さんか。」パチリ。「よくいらしゃったねえ。」とパチリ。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
【オチ・サゲ】
間抜け落ち(会話の調子で間抜けなことを言って終わるもの。また奇想天外な結果となるもの)
【噺の中の川柳・譬(たとえ)】
『凝っては思案に能わず』(物事に熱中しすぎると冷静な判断ができなくなる)
『へぼ将棋、王より飛車を可愛がり』
『見物の下知に従うへぼ将棋』
【語句豆辞典】
【大手内】江戸時代には、皇居前の広場を俗に大手内(おおてうち)と称え、狭義には大手門の前を指す。大手とは搦手(からめて=裏口)の対語で、正面の意味である。
【下馬札】江戸時代には、大手御門前をはじめ、由緒ある寺の門前、神社の鳥居前には、檜造り、将棋の駒形の板に、「下馬」と墨書きした札が建ててあった。
【寄れい】江戸時代、大名の道中の場合は、行列の先頭にいる前触れが「土下座(たんよう)土下座(たんよう)」と触れ歩きながら農・町人を土下座させたが、江戸市内では、単に「寄れィ、寄れィ」というだけで、土下座はさせなかった。
【この噺を得意とした落語家】
・三代目 三遊亭小圓朝
・六代目 春風亭柳橋
・五代目 柳家小さん
・三代目 古今亭志ん朝
【落語豆知識】
【代演】本来の出演者に不都合が生じた時に、その代わりに出演する者。寄席には代演が多い。