日本男道記

ある日本男子の生き様

碁泥

2008年07月20日 | 私の好きな落語
【まくら】
「笠碁」とならぶ碁をテーマにした落語の代表的演目。

【あらすじ】
主人が友人を呼んで碁を一局することになる。以前碁に夢中になって畳を焦がしてしまったから、「碁は碁!煙草は煙草!」と分けて、一局のあとゆっくり煙草を吸おうと決め、二人は碁盤に向かう。だが、「おい!煙草がないぞ!」と約束も忘れてしまう。家人も気を利かして、煙草盆に紅生姜を入れて女中と外出する。
そうとは知らぬ二人、碁に夢中である。煙草をつけようとしても紅生姜だからつかない。「あれ!?おかしいなあ。つかねえ。」と言いながらも、碁盤ばかり見つめている。
そこへ一人の泥棒が入っていくる。ありたけ盗んでさあ引上げようとしたら、パチリ!という碁石を打つ音が、静かな夜更けだから余計に響く。また、因果とこの泥棒も碁好きときているから。・・・・
「あっ!やっているな。・・・手はどうかな。・・・あっ?それはいけない。もしもし、だめですよオ!」と、自身が泥棒に入ったのを忘れて対局に首を突っ込む始末、二人もまさか泥棒とは気付かない。
「何言ってる。これでなくちゃあ・・・うるさいねえ。あれ?知らない人だ。」と初めて気づくが、また碁盤に目を落とし「お前は誰だいっと、いくか。」とパチリ。相手も「じゃあ。わたくしもお前は誰だいっと!」パチリ。
「へへ。泥棒です。」
「泥棒さんか。」パチリ。「よくいらしゃったねえ。」とパチリ。

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

【オチ・サゲ】
間抜け落ち(会話の調子で間抜けなことを言って終わるもの。また奇想天外な結果となるもの)

【噺の中の川柳・譬(たとえ)】
『凝っては思案に能わず』(物事に熱中しすぎると冷静な判断ができなくなる)
『へぼ将棋、王より飛車を可愛がり』
『見物の下知に従うへぼ将棋』

【語句豆辞典】
【大手内】江戸時代には、皇居前の広場を俗に大手内(おおてうち)と称え、狭義には大手門の前を指す。大手とは搦手(からめて=裏口)の対語で、正面の意味である。
【下馬札】江戸時代には、大手御門前をはじめ、由緒ある寺の門前、神社の鳥居前には、檜造り、将棋の駒形の板に、「下馬」と墨書きした札が建ててあった。
【寄れい】江戸時代、大名の道中の場合は、行列の先頭にいる前触れが「土下座(たんよう)土下座(たんよう)」と触れ歩きながら農・町人を土下座させたが、江戸市内では、単に「寄れィ、寄れィ」というだけで、土下座はさせなかった。

【この噺を得意とした落語家】
・三代目 三遊亭小圓朝
・六代目 春風亭柳橋
・五代目 柳家小さん
・三代目 古今亭志ん朝

【落語豆知識】
【代演】本来の出演者に不都合が生じた時に、その代わりに出演する者。寄席には代演が多い。

 









Daily Vocabulary(2008/07/20)

2008年07月20日 | Daily Vocabulary
6026.penny-pinching(節約[倹約・けちけち]すること)
She's very good with money, so she was penny-pinching all the way.
6027.reimbursement(費用などの〕返済、償還)
Did you get the reimbursement for the dress yet?
6028.bells and whistles (装飾品、アクセサリー、飾り、添えもの、余計なもの)
Get to the point without all the bells and whistles.
6029.add up(計算が合う、帳尻が合う、意味をなす、納得がいく)
The figures don't add up.
6030.spouse(配偶者、生涯の伴侶)
Everyone was invited, including spouses and children.
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