![]() | 走れ!タカハシ (講談社文庫)村上 龍講談社このアイテムの詳細を見る |
【一口紹介】
◆出版社/著者からの内容紹介◆
ヨシヒコが走るとき、何かが始まり何かが終わる。「ファーストベースにヘッドスライディングしてもそれが様になる日本でも珍しいプロ野球選手」と著者が激讃する広島カープ高橋慶彦遊撃手の輝ける肉体を軸に、野球を楽しむ普通の人々を配した軽快な短篇集。時代を駆け抜ける爽やかな風とともに贈ります。
【読んだ理由】
NHK[私の1冊 日本の100冊」の中で室井佑月さん推薦本。
【印象に残った一行】
ある日曜日、オレは娘を連れてトマトちゃんと待ち合わせ、新宿で映画を観た。よるは中華料理を食べた。トマトちゃんはうまく話を合わせてくれた。幸福というのはこういうものだと思った。幸福とは、健康ドリンクを十本も二十本も飲んで高速をぶっとばし封を切らないで給料を女房に渡し尊敬を強要することではない。
幸福は、必ず秘密と嘘に支えられているものなのだ。
オカマになって女房の言ったことが理解できるような気がした。
救急病院に運ばれたオレはオカマの姿を初めて娘に披露することになってしまった。娘は女房もつれてきていた。女房は泣き、娘は笑った。
【コメント】
初めての村上 龍作品。何となく劇画チックで放送禁止用語の連発。各篇ともタカハシの絡み方が工夫されていて面白い。

