
【漢文】
厩焚、子退朝曰、傷人乎、不問馬、
【書き下し文】
厩(うまや)焚(や)けたり、子、朝(ちょう)より退きて曰わく、人を傷(そこな)えりや。馬を問わず。
【通釈】
馬小屋が火事でやけた。すると孔子が宮廷からやってきてお尋ねになりました、
「怪我人はいないか?」
馬の事はお尋ねになりませんでした。
【English】
A stable was burned in a fire. Confucius came from the Court and asked,"Is everybody all right?" He did not ask about horses.
『論語』とは
読んで字の如く「論じ語る」、孔子と弟子達や要人達との間に交された対話録。
『論語』は私たちの生き方の原点を見つめた思索の宝庫であり、人間性を磨く叡智が凝縮した永遠の古典。
読めば読むほど胸に深く沁み込む簡潔な言葉の数々。
『孟子』『大学』『中庸』と併せて儒教における「四書」の一つに数えられる。
全20編(学而第一~堯曰第二十) 構成され、編の名称は各編の最初の二文字を採ったものであり内容上の意味はない。
したがって、学而第一から順に読む必要はなくどこから読んでもかまわない。