万引き老人 | |
クリエーター情報なし | |
双葉社 |
【一口紹介】
◆内容紹介◆
老後貧困、貧困老人といった言葉が流布する現代社会。
高齢者世代の「困窮」は、万引きの現場に目を移すとその輪郭をハッキリと現す。
万引きに走る原因は収入、貯蓄の不足、無収入といった金銭的な困窮はもちろんだが、
孤独感や疎遠な家族関係といった心の寂しさ、肉体的な病気や心の病などの苦しみから物を盗む老人が急増している。
捕まえて話を聞くと、それぞれが抱える身の上話に思わず同情することもあれば、あまりの身勝手さに怒りに打ち震えることも。
凄腕万引きGメンが明かす老人万引き「現代ニッポン孤独な心」の現場リポート。
◆著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)◆
伊東/ゆう
1971年4月1日生まれ。フリーライター、万引き対策コンサルタント、万引きGメン。およそ16年にわたり「万引きGメン(保安員)」と呼ばれる仕事に従事し、4000人以上の万引き犯を捕捉してきた経験を持つ現役保安員。香川大学教育学部特別講師、香川県万引き対策協議会メンバー、岩手県万引き防止対策協議会講師、北海道万引き防止ウィーブネットワーク講師、全国万引犯罪防止機構シンポジスト、全国警備保障株式会社顧問、ジーワンセキュリティサービス株式会社代表取締役
【読んだ理由】
書名に惹かれて。
【印象に残った一行】
実際、2014年から2015年の万引き認知件数は13万4876件から12万6368件と849件も減っているのに対して、日本全国の万引き被害総額は4752億円から1兆407億円と激増した。一日平均にするとその額は約28億4000万円を越えるという試算もある。「たかが万引き」が、日本経済に想像以上の大きな損失を与えているのだ。
【コメント】
想像以上の万引きの実態に唖然とさせられたが、これに立ち向かわれている万引きGメンの方のご労苦に頭が下がる。