羊と鋼の森 | |
クリエーター情報なし | |
文藝春秋 |
◆内容紹介◆
史上初! 堂々の三冠受賞!
・2016年 本屋大賞
・2016年 キノベス! 第1位
・2015年 ブランチブックアワード大賞
ゆるされている。世界と調和している。
それがどんなに素晴らしいことか。
言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。
「才能があるから生きていくんじゃない。そんなもの、あったって、なくたって、生きていくんだ。あるのかないのかわからない、そんなものにふりまわされるのはごめんだ。もっと確かなものを、この手で探り当てていくしかない。(本文より)」
ピアノの調律に魅せられた一人の青年。
彼が調律師として、人として成長する姿を温かく静謐な筆致で綴った、祝福に満ちた長編小説。
◆著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)◆
宮下/奈都
1967年福井県生まれ。上智大学文学部哲学科卒。2004年、「静かな雨」が文學界新人賞佳作に入選、デビュー
【読んだ理由】
best-selling books
【印象に残った一行】
「明るく静かで澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようでありながr、きびしく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが現実のようにたしかな文体」
何度も読んで暗記してしまった原民喜の文章の一説を思い出す。それ自体が美しくて、口にするだけで気持ちが明るむ。僕が調律で目指すところを、これ以上よく言い表している言葉はないと思う。
【コメント】
少し変わった題名の「羊と鋼の森」の由来は読んでのお楽しみ。