![]() | ぼくがいま、死について思うこと (新潮文庫) |
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新潮社 |
◆内容紹介◆
「自分の死について、真剣に考えたことがないでしょう」67歳で主治医に指摘された。図星だった。
うつや不眠を患いながらも、死は、どこか遠い存在だった。
そろそろ、いつか来る〈そのとき〉を思い描いてみようか――。
シーナ、ついに〈死〉を探究する! 夢で予知した母の他界、世界中で見た異文化の葬送、親しい仕事仲間との別れ。
幾多の死を辿り、考えた、自身の〈理想の最期〉とは。
【読んだ理由】
「家族のあしあと」に続く椎名誠作品。
【印象に残った一行】
そしてこの一刷の本を書いている間にも、日本には年間に三万人以上の「自殺者」がいる、という現実がずっとあった。
それだけの人が「生きていくこと」に苦しんでいる世の中、「今の日本」ということについて、改めて僕は慣れない思考を強いられた。
この国は決して豊かでも平和でも安全でも、「しあわせ」な国でもない。むしろ冷酷で非情な国なのだ、ということに改めて気づかされた。
【コメント】
読みやすく、私にfitしているので、当分椎名さんの本を読み続けることになりそう。