【漢文】
邦君之妻、君称之曰夫人、夫人自称曰小童、邦人称之曰君夫人、称諸異邦曰寡小君、異邦人称之亦曰君夫人也。
【書き下し文】
邦君(ほうくん)の妻、君これを称して夫人(ふじん)と曰う。夫人自ら称して小童(しょうどう)と曰う。邦人これを称して君夫人(くんふじん)と曰う。異邦(いほう)に称して寡小君(かしょうくん)と曰う。異邦の人これを称して亦(また)君夫人と曰う。
【現代語訳】
君主の妻を君主は夫人(ふじん)と呼ぶ。彼女は自分の事は小童(しょうどう)と呼ぶ。領民は彼女を君夫人(くんふじん)と呼ぶ。異国の人々に対しては寡小君(かしょうくん)と呼ぶ。異国の人々も君夫人と呼ぶ。
【English】
The lord of a country calls his wife 'fu ren:my lady'. She calls herself 'xiao tong:Your/His humble servant'. The people of the country call her 'jun fu ren:the lord's lady'. They call her 'gua xiao jun:the lord's modest lady' to foreign people. Foreign people call her 'jun fu ren:the lord's lady'.
『論語』とは
読んで字の如く「論じ語る」、孔子と弟子達や要人達との間に交された対話録。
『論語』は私たちの生き方の原点を見つめた思索の宝庫であり、人間性を磨く叡智が凝縮した永遠の古典。
読めば読むほど胸に深く沁み込む簡潔な言葉の数々。
『孟子』『大学』『中庸』と併せて儒教における「四書」の一つに数えられる。
全20編(学而第一~堯曰第二十) 構成され、編の名称は各編の最初の二文字を採ったものであり内容上の意味はない。
したがって、学而第一から順に読む必要はなくどこから読んでもかまわない。