![]() | 自分を許せば、ラクになる。 |
クリエーター情報なし | |
宝島社 |
◆内容紹介◆
このイライラの理由は、いったいなんだ――?
自分でもわからない怒りを抱えた「僕」は、底冷えのする春の日に、ナゾの「和尚」にめぐりあう。
仕事の迷い、うまくいかない恋愛、上司・同僚との埋めがたい溝、そして父との対立――
人生にゆきづまった青年が、和尚との対話でゆっくりと変わっていく。
春夏秋冬をへて、青年の目に映った風景は、一年前とはまったく変わっていた――。
ベストセラー『反応しない練習』で、
仏教を、宗教ではなく「合理的な考え方」としてえぐり抜いた気鋭の僧侶・草薙龍瞬が贈る、もっとラクに生きるためのストーリー。
◆出版社からのコメント◆
ストレス過多の現代人が、どうすればラクになれるかを、主人公の「僕」と「和尚」との対話をとおして、描きだしていきます。
著者は、「仏教を宗教として語らない」独自のスタンスで活動する草薙龍瞬氏。
『反応しない練習』がベストセラーになるなど、その実用的で合理的な語り口には定評がありますが、今回は、物語=小説として書きあげたことが最大の特色です。
「アタマで考えるのではなく、主人公と一緒に体験してほしい。
うまくいかないことは日常茶飯事。そんな場面で、どう向き合うか。
リアルな場面描写をとおして、仏教的な生き方が、いっそうリアルに理解できると思います」と著者。
物語は、春夏秋冬をとおして進んでいきます。
主人公は、人生の迷いとストレスを抱え込む30代の青年。
毎朝多摩川をこえて都内通勤しつつ、週末には「里」で仏教を学び、瞑想します。
その日常風景や、和尚とのやりとりが、リアルに描かれていることで、映画を観るように読み進めることができます。
ブッダの合理的な考え方や、瞑想の方法など、具体的なノウハウがワク囲みでまとめられている点も、親切で実用的。
カバー帯の下には春の花、章扉には季節ごとのモチーフが添えられているなど、随所にあたたかさがただよう装丁になっています。
ストレス・怒りで疲弊している人、
会社の上司・同僚との人間関係がうまくいかない人、
異性との関わり方がわからない人、
親へのわだかまりが消えない人、
スマホ・ネットに振り回されているように感じる人、
この先なにを喜びに生きていけばいいか分からない人は、
明快な答えと希望が見つかるはず。
「さあ、人生はこれからだ」と思えてくる一冊です。
◆内容(「BOOK」データベースより)◆
「物語」で身につく仏教のノウハウ。読むだけですべての悩みが消えていく。あらゆる悩みから解放される究極の方法。
◆著者について◆
草薙龍瞬(くさなぎ・りゅうしゅん)
1969年生まれ。16歳で家出・上京し、大検(高認)をへて東大法学部卒業。
政策シンクタンク等で働きながら生き方を探し続け、30代半ばで得度出家。
インド、ミャンマー、タイに修行留学。どの伝統・宗派にも属さない独立派の出家僧として、仏教を「合理的な生き方・考え方」として伝えている。
著作のほか、仏教講座、カウセンリング、法事、夏の全国行脚など、活動は幅広い。
インド・マハーラシュトラ州でNGOと学校を運営している。
【読んだ理由】
著者の講演会を偶然ラジオで聞いて。
【最も印象に残った一行】
慈・悲・喜・捨の心掛け
○相手・人々・生き物が幸せであるようにと願う・・・これを”慈しみ”と呼ぶ
○相手の悲しみを、自分の悲しみとして感じとる・・・これを”悲の心”と呼ぶ
○相手の喜びを、自分自身の喜びとして感じとる・・・これを”喜の心”と呼ぶ
○自分を苦しませる思いを手放して、平静でいる・・・これを”捨の心”と呼ぶ
○正しい理解 欲や怒りや妄想や慢にとらわれず、在るものをただ在るとみる、クリアな心境でいること。
○慈・悲・喜・捨 慈しみと、すべてのいのちの悲しみ・喜びを感じとること、苦しもの源となる思いを手放すこと。
○つつしみ 我欲や慢にとらわれることなく、謙虚に、自らの心をありのままに理解しようと努めること。
【コメント】
仏教的な考えを別の視点で考察されている。著者の生い立ちもかなり気になる。