【商品の説明】
◆出版社からのコメント◆
新潮社の社内でも大反響! 部署の垣根を超え、たくさんの社員が今作の虜に! !
ほんの一部ですが、掛け値なしの熱い感想をご紹介! ! !
◎子育てとは親の覚悟と子への信頼につきると強く思います。多様な環境の中、みかこさんが腹をくくって本音で息子さんと接し、息子さんはそれをちゃんと受け止めて、ぐんぐん成長していく姿がすばらしく、胸がいっぱい涙なくては読めません。
思春期子育て世代必見の書です。(出版部一般職Y・40代)
◎「答え」が安売りされる時代に、それって本当! ?と立ち止まらせてくれる本。
私もこういうお母さんが欲しかったな。本当は誰もが真剣に考えないといけない問題を、率直に、気持ちよく、(おそらく)誰のことも断罪せず、傷つけずに書けるなんて、ブレイディさん凄すぎ! (フォーサイト編集部K・20代)
◎「彼」がしなやかな感性で自分の答えを導き出す姿に、子どもだってディープに「社会」と対峙してるんだ! と衝撃を受け、子育てちょっとナメてたかも…と反省。
これから多感な時期を迎える我が子。書名を呪文のように唱えて、一緒に考えられる母ちゃんを目指そうと思います。(芸術新潮A・30代)
◎一度読み始めたら止まらない。とても12歳とは思えない考え方をする大人っぽい面と、音楽に熱中して変な「ボンサイの歌」を作って歌ったりする子供らしい面のある息子さん。
そんな息子さんと正面からきちんと向き合うみかこさんとの親子関係がまた素敵。
彼の成長を見届けたくなります! (広告部I)
◎イエローでホワイトで、ちょっとブルー。きれいな色。爽やかな話に違いない。
そう思って読んだら……がつん。偏見。差別。実際にその渦の中にいると、
こんなにも心で受けるものが違うのか。私のエンパシー、まだまだだな。
ちょっと泣いてしまいました。(出版企画部一般職・30代)
◎差別、格差、分断といった進行形の問題を「他人事」として考えないようにしていた私は、著者の11歳の息子のフラットで豊かな「想像力」に打ちのめされました。
「君は僕の友だちだからだよ」――彼の一言がずっと胸に響いている。(企画編集部T・30代)
◎この親子、とにかく最高! パンクで熱い母ちゃんと、ときにクールに母を諭す11歳の息子。
自分を取り巻く雑多で厳しい世界で、何が正しく何が大切かを見極めようとする彼の眼差しに心打たれ、いつの間にか一緒に考えている自分に気づくはず。心から思います、こんな息子がほしかった!
(営業部I・40代)
◆内容(「BOOK」データベースより)◆
大人の凝り固まった常識を、子どもたちは軽く飛び越えていく。
世界の縮図のような「元・底辺中学校」での日常を描く、落涙必至のノンフィクション。
◆著者について◆
ブレイディみかこ
保育士・ライター・コラムニスト。1965年福岡市生まれ。県立修猷館高校卒。
音楽好きが高じてアルバイトと渡英を繰り返し、1996年から英国ブライトン在住。
ロンドンの日系企業で数年間勤務したのち英国で保育士資格を取得、「最底辺保育所」で働きながらライター活動を開始。
2017年に新潮ドキュメント賞を受賞し、大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞
候補となった『子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から』
(みすず書房)をはじめ、著書多数。
【読んだ理由】
新聞の書評を読んで。
【最も印象に残った一行】
が、現実問題として政府があまりに小さくなると、「恵まれない人に同情するならあなたがお金を出しなさい。そうしないのなら見捨てて、そのことに対するそのことに対する罪悪感とともに生きていきなさい」みたいな、福祉までもが自己責任で各自それぞれをやりなさいという状況になるのだ。
自分で誰かの靴を履いてみること、というのは英語の定型表現であり、他人の立場で立ってみるという意味だ。日本語にすれば、empathyは「共感」、「感情移入」または「自己移入」と訳されている言葉だが、確かに、誰かの靴を履いてみるというのはすこぶる的確な表現だ。
【コメント】
日本語的に読みにくい部分もあるが、日本人が理解しにくい、生々しい英国の現実が中学生の母親の目から語られています。