日本男道記

ある日本男子の生き様

徒然草 第百六十六段

2022年08月23日 | 徒然草を読む


【原文】 
人間の、営み合へるわざを見るに、春の日に雪仏を作りて、そのために金銀・珠玉の飾りを営み、堂を建てんとするに似たり。その構を待ちて、よく安置してんや。人の命ありと見るほども、下より消ゆること雪の如くなるうちに、営み待つこと甚だ多し。  

【現代語訳】  
世間の営みを見ると、ある晴れた春の日に雪だるまを作り、金銀パールで飾って、安置する堂を建てるようなものだ。堂の完成を待って、無事に安置できるだろうか。今、生きていると思っても、足下から溶ける雪のような命である。それでも、人は努力が報われることを期待しているようだ。

◆鎌倉末期の随筆。吉田兼好著。上下2巻,244段からなる。1317年(文保1)から1331年(元弘1)の間に成立したか。その間,幾つかのまとまった段が少しずつ執筆され,それが編集されて現在見るような形態になったと考えられる。それらを通じて一貫した筋はなく,連歌的ともいうべき配列方法がとられている。形式は《枕草子》を模倣しているが,内容は,作者の見聞談,感想,実用知識,有職の心得など多彩であり,仏教の厭世思想を根底にもち,人生論的色彩を濃くしている。

Daily Vocabulary(2022/08/23)

2022年08月23日 | Daily Vocabulary
29161.wary  (慎重な / 用心深い )someone who is wary is careful because they think something might be dangerous or harmful 
You should be wary of things that sound too good to be true. 
29162.archaeology (考古学  )
I didn’t know you were interested in archaeology
29163. begin to tell on me(体にこたえ始める )
The pressure is begin to tell on him.
29164.catch up with (近況を話し合う)
I’m sure she's catching up with her mom and dad. 
29165.will have to (しなくてはならないでしょう )
You’ll have to make that seafood paella again.