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22:教訓親の目鑑 ぐうたら兵衛
歌麿の晩年享和の頃の作で十枚の揃い物になっている。
表現も着想も生き生きとして優れている。
ことにこの図は莫連女の性情を余すところなく描き得て妙である。
ただ気になるのは図上の解説で、長々となくもがなの感がある。
当時の幕府の取り締まりを配慮しすぎての結果かとも考えられるが、また反面歌麿の内面的な苦悩の一つの現れとみられないこともない。
※喜多川歌麿
江戸時代の日本で活躍した浮世絵師の代表的な一人。
姓は北川、後に喜多川、幼名は市太郎、のち、勇助(または勇記)と改め、名は信美。
初号は豊章といい、歌麻呂、哥麿とも号す。
通常は「うたまろ」と読むが、秘画本には「うたまる」としているものもある。
俳諧では石要、木燕、燕岱斎、狂歌名は筆の綾丸、紫屋と号して、蔦屋重三郎とともに吉原連に属した。
国際的にもよく知られる浮世絵師として、葛飾北斎と並び称される。
繊細で優麗な描線を特徴とし、さまざまな姿態、表情の女性美を追求した美人画の大家である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
先日NHKオンデマンドで北斎のことを
紹介する番組をやっていたのですが、
その際に広重もでましたし、歌麿や写楽
のことも出てきました。江戸時代末期。
ある意味最もこうした絵の賑やかだった
時代。良いですねぇ。嬉しいのはこれら
がヨーロッパ画壇に大きな影響を与えた
ということです。今でもかなりの人気の
ようです。
欧州からみれば東の端の小さな国の日本でしょうが、欧州の画壇に影響を与えるとはすごいですね。
日本人万歳というところですね。