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27:婦女手業拾二工 髪ゆい
歌麿が作画上の転機を迎えた晩年の作で、題材を江戸庶民の生活の中にもとめ、働く女の姿を描いたものだが、しかし決してこれをもって生活詩とはいえない。
働く者の姿を写実的に描写したものではなく、その行きかたは大首絵の美人画と軌を一にするものだからである。
この図で歌麿はこのような場面にみせる女心の表情を、女性二人を配して心憎い筆致で描き出している。
梳きあげられた女のふじびたいも、まことに美しい。
※喜多川歌麿
江戸時代の日本で活躍した浮世絵師の代表的な一人。
姓は北川、後に喜多川、幼名は市太郎、のち、勇助(または勇記)と改め、名は信美。
初号は豊章といい、歌麻呂、哥麿とも号す。
通常は「うたまろ」と読むが、秘画本には「うたまる」としているものもある。
俳諧では石要、木燕、燕岱斎、狂歌名は筆の綾丸、紫屋と号して、蔦屋重三郎とともに吉原連に属した。
国際的にもよく知られる浮世絵師として、葛飾北斎と並び称される。
繊細で優麗な描線を特徴とし、さまざまな姿態、表情の女性美を追求した美人画の大家である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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