日本男道記

ある日本男子の生き様

(3)忘れがたく、……

2024年07月23日 | 土佐日記


【原文】 
①忘れがたく、くちをしきこと多かれど、え尽くさず。
②とまれかうまれ、とく破りてむ。

【現代語訳
①忘れられず、残念なことが多いけれど、全部を書きつくすことはできない。②とにもかくにも、〔これを〕早く破いてしまおう。
 


◆『土佐日記』(とさにっき)は、平安時代に成立した日本最古の日記文学のひとつ。紀貫之が土佐国から京に帰る最中に起きた出来事を諧謔を交えて綴った内容を持つ。成立時期は未詳だが、承平5年(934年)後半といわれる。古くは『土左日記』と表記され、「とさの日記」と読んだ。 

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