日本男道記

ある日本男子の生き様

落語娘

2008年07月05日 | 読書日記
落語娘
永田 俊也
講談社

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【一口紹介】
◆出版社 / 著者からの内容紹介◆
呪われた噺に挑む異端の師匠と女前座。落語を愛する人々の物語
『ええから加減』(オール読物新人賞受賞作品を併録)
「たかが前座が、わかったふうなことを言うんじゃないよ」柿紅の声が裏返った。骨の張った頬が憤りで小さく震えている。辺りにたむろしていた真打ちたちは、今では皆、鳴りを静めてこちらを注視していた。
だが、香須美は目をそらさなかった。「おっしゃる通りの、たかが前座です。ですが、落語を愛する気持ちなら誰にも負けないつもりです」??<本文より>

◆内容(「MARC」データベースより)◆
正統派落語を目指す香須美がついた師匠は、演じると死人が出るという幻の噺を発見した。
のろわれた噺に挑む異端の師匠と女前座。
落語を愛する人々を描いた表題作のほか、オール読物新人賞受賞作「ええから加減」を収録。

◆著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)◆
永田 俊也
1963年横浜生まれ。慶應義塾大学文学部卒。慶應義塾職員を経てフリー。
2004年、第84回オール讀物新人賞を『ええから加減』で受賞

【読んだ理由】
題名に惹かれて。2008年夏 映画化 公式サイト

【印象に残った一行】
その感覚は不意に訪れた。消毒薬の臭いのする病室にいるのに、穏やかな清流に体を晒しているいるような不思議な心地よさ、叔父夫婦を前に、一語一語、記憶の中から取り出していた台詞が、今では口をついて流れ出している。想像したことのないない吉原の町が、そこに居つく人々の姿が、頭にはっきり浮かんでいる。

【コメント】
初めて読んだ落語小説?落語好きには堪らない。
 



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