新居浜駅で高速バスを降りて、異世界に紛れ込んだ境地を味わっていると、松岡さんが車で迎えにきてくれました。
そして3年前と同じように『丹羽』を予約して下さっていました。4人が揃う18時の定刻まで、しばし時間があったのでカウンターの大鉢から2品をもらって飲み始めました。
4人が揃ってから頼んだ料理は4品でした。いずれも堪能しましたが、トップの画像の[鯵のたたき]が出てきたときは、その色彩感覚に唸りました。
なんと美しい!この彩(いろどり)を日本人の板さんは、かなり普通に出すことに、外国人が感嘆するのがよくわかります。
世界の中でも、日本食の板前はやはりレベルが高いと思います。「丹羽」は女将さんの息子が板前だそうですが、なかなかのもんだと思いました。
松岡さん上出さん永田さんの三先輩は皆さんお元気で嬉しかったです。
賑やかに宴が果てたあと、飲むのを止めてもらっていた永田さんの車で西条市・市之川の永田さんのお宅に向かいました。
途中でヘッドライトの光の中にハクビシン(白鼻心)の姿が浮かび上がって驚きました。家の周りには猿と猪も良く出るそうです。
朝は、永田さん自製の囲炉裏で懐かしい万長ラーメンを作ってもらいました。青みは庭の「くじゅな」と「よもぎ」です。「臭木ーくさぎ。伊予地方ではくじゅな」」
40数年前、万長ラーメンは会社の独身寮の敬天寮の自室に常備してありました。800wの電熱器と小鍋とラーメン鉢と割り箸も置いていたので、
飲んで帰ってきて腹が空いた寮生も、深夜よく部屋に来て、煮て食べていました。こちらは寝込んでいるので朝それを知って、ぶつぶついいながら鉢を洗面所で洗ったものです。
翌日会った別の友人に聞くと「万長ラーメン」の会社はいったんつぶれたそうですが、ファンが多くてまた復活したそうです。
私が食べていた頃は工場は新居浜市にありましたが、現在は「千の風になって」の秋川さんや、サッカーの長友選手、好きなテレビ人の眞鍋かおりさんの
出身地で有名になった西条市に工場があるそうです。新居浜から東京に出ている朝日さんのお嬢さんからは、いまでも宅急便で送って欲しいとリクエストが来るとか。
確かにこの味は病み付きになります。二束、土産に持たせて下さった永田さんありがとうございます。