1987年の全米デビューから32年。コンテンポラリージャズのピアニスト、作曲家である松居慶子さんはグローバルな人気を誇っている。北米を中心に世界各地をライブで回り、東欧やロシアでも毎年のようにツアーを行う。
叙情的で情熱的な旋律と、心揺さぶられる演奏。「ケイコの音楽は魂の栄養だ」とファンは賛辞を惜しまない。
「四世代でコンサートに来てくださるファンもいます。前にも増して忙しくなり、カリフォルニアの自宅にはほとんど帰れないほど。ロシアでは夜行列車で移動するので疲れも出ますが、お客様の前で演奏を始めると、不思議とエネルギーが湧いてくるんです」
28枚目となる最新作『Echo』(今年2月発売)は、米ビルボード・コンテンポラリージャズアルバムチャートで一位に。2001年、16年に続く3度目の首位獲得は日本人初の快挙で、現在も上位にランクインしている。