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150人が語り、150人が聞いた、東京の人生。
いまを生きるひとびとの膨大な語りを一冊に収録した、かつてないスケールで編まれたインタビュー集。
......人生とは、あるいは生活史とは、要するにそれはそのつどの行為選択の連鎖である。そのつどその場所で私たちは、なんとかしてより良く生きようと、
懸命になって選択を続ける。ひとつの行為は次の行為を生み、ひとつの選択は次の選択に結びついていく。
こうしてひとつの、必然としか言いようのない、「人生」というものが連なっていくのだ。(......)
そしてまた、都市というもの自体も、偶然と必然のあいだで存在している。たったいまちょうどここで出会い、すれ違い、
行き交う人びとは、おたがい何の関係もない。その出会いには必然性もなく、意味もない。私たちはこの街に、ただの偶然で、
一時的に集まっているにすぎない。しかしその一人ひとりが居ることには意味があり、必然性がある。
ひとつの電車の車両の、ひとつのシートに隣り合うということには何の意味もないが、しかしその一人ひとりは、
どこから来てどこへ行くのか、すべてに理由があり、動機があり、そして目的がある。
いまこの瞬間のこの場所に居合わせるということの、無意味な偶然と、固有の必然。確率と秩序。
本書もまた、このようにして完成した。たまたま集まった聞き手の方が、たまたまひとりの知り合いに声をかけ、その生活史を聞く。
それを持ち寄って、一冊の本にする。ここに並んでいるのは、ただの偶然で集められた、それぞれに必然的な語りだ。
だからこの本は、都市を、あるいは東京を、遂行的に再現する作品である。
本書の成り立ち自体が、東京の成り立ちを再現しているのである。それは東京の「代表」でもなければ「縮図」でもない。
それは、東京のあらゆる人びとの交わりと集まりを縮小コピーした模型ではないのだ。
本書は、偶然と必然によって集められた語りが並んでいる。そして、その、偶然と必然によって人びとが隣り合っている、
ということそのものが、「東京」を再現しているのである。
(岸政彦「偶然と必然のあいだで」より抜粋)
東京新聞 9月21日付朝刊から引用
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岸政彦さんと柴崎友香さんの共著の「大阪」という本を図書館から借りて読んで久しぶりに感情が揺れ動いた。
本は岸さんと柴崎さんそれぞれ自分の大阪での生活史とでもいう内容だった。
揺れ動いたのは 阿智胡地亭も関西の生活が人生で一番長かったせいもあるかもしれない。 共著者の柴崎友香さんにも興味を持って彼女の本も借りて読んだ。
知らなかったが芥川賞を取った作品だった。何という事のない普通の人が出てくる小説だが、構成が変わっていて ぐいぐいと引きこまれた。
読みだしたらとまらなくあっというまに最後のページになった。不思議な余韻が残った。
自分が知らないだけで世の中には次々と才能がある物書きが出てくる。
いずれも画像クリックで全文に飛びます。
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