日本など先進国を没落させる哲学なき政治家の罪
そうした政治家にあふれている日本に豊かな未来はないであろう。森嶋は、こう結論づけている。
これは重い言葉だ。森嶋は教育者であり、こうした悲惨な未来を避けるために教育改革を盛んに訴えているが、それには私も賛成だ。
「政治が悪いから国民が無気力であり、国民が無気力だから政治は悪いままでおれるのだ。
こういう状態は、今後50年は確実に続くであろう。
そのことから私たちが引き出さねばならない結論は、残念ながら、日本の没落である。
政治が貧困であるということは、日本経済が経済外的利益を受けないと言うことである。
それでも「ええじゃないか、ええじゃないか」と踊り狂うしか慰めがないとしたら、私たちの子供や孫や曾孫があまりにも可哀想だ」
(『なぜ日本は没落するか』岩波現代文庫、146ページ)。
偏差値型ロボット教育(受験勉強)と価値判断を欠いた無機的教育(問題意識の欠落)を一刻もはやくなくさねばなるまい。
とりわけ海外、欧米偏重ではないアジアとの交流をにらんだ教育体系の確立であろう。日本はアジアから孤立しているばかりではない。
憧れている西欧からも利用しやすい愚かなアジアの国としてしか、相手にされていないのだ。
今後世界の中心となるアジア・アフリカの中で活路を見いださねば、未来はないであろう。次の世代のために今こそ立ち上がるべきときである。
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