2012/12/03 18:42
東京電力福島第1原発事故で避難した福島県双葉町などの住民40人が3日、東電に約19億4千万円の損害賠償を求め、福島地裁いわき支部に提訴した。
原告は事故当時、双葉町や楢葉町、広野町、南相馬市に住んでいて、いわき市などで避難生活を送る住民。
今年8月に東電に直接請求したが「被害者の要求を一切聞こうとしない」として提訴を決めた。
請求の内訳は、避難に伴う慰謝料が1人月50万円、ふるさとを奪われた慰謝料が1人2千万円。ほかに土地や建物などの賠償を求めている。
東電は「まだ訴状を受け取っておらず、当社としては正式に承知していない」としている。
原発避難者が19億円賠償請求 NHK福島放送局
原発事故で避難生活を余儀なくされている住民たちが、「ふるさとを奪われた苦痛に対して慰謝料が不十分だ」などとして、
3日、東京電力に対し総額19億円あまりの損害賠償を求める訴えを起こしました。
訴えを起こしたのは双葉町などから避難している18世帯あわせて40人で、3日、福島地方裁判所いわき支部に訴状を提出しました。
それによりますと「津波対策を怠った東京電力の責任は重大で、幸せな生活が奪われた苦痛に対して慰謝料が不十分だ」などとして
、東京電力に対し、避難生活に対する慰謝料として一人あたり月50万円を支払うよう求めました。
また、ふるさとを失った精神的苦痛への慰謝料として2000万円など、あわせておよそ19億4000万円を支払うよう求めています。
このあと原告は記者会見を開き、原告団長で楢葉町から避難している早川篤雄さん(73)は「避難して1年9か月になるが損害ははかりしれない。
泣き寝入りせざるをえない人や訴えられない立場の人も多く、今後、ともに闘っていきたい」と述べました。
弁護団によりますと、避難住民が司法の場で集団で賠償を求めるのは初めてだということで、今後も新たな訴えを続けていくとしています。
☆江戸時代なら普通の民がお上に懼れながらと訴えでるには一揆と言う手段しかなかった。幸い明治の開国で日本は法治国家になったという。
法治国家がどこまで実効性があるのかこの訴訟はそれを証明してくれる。
訴訟の結果として名ばかりの法治国家となるなら、江戸時代に返ってもう一度、ムシロ旗を押し立てた無数の福島の原発事故被害者が、
電力の受益だけを受けている東京都民に、賠償のお願いにまかり出るかも知れない。
その図式は原発がある地元の自分たちは使わない発電をやっている福井県の住民とその電力を使用している、
滋賀、京都、兵庫、大阪の府県に住む住民の関係に重なる。
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