大阪なんばに行く用事が出来たので足を伸ばして、天王寺の大阪市立美術館と新世界にも行きました。阪神なんば線が出来たので、
神戸からは大阪の梅田に出なくても阪神尼崎駅でなんば線に乗り換えるだけでなんばにいけるようになりました。
新世界にはあちこちでビリケンさんを見かけますが、本物は通天閣の上に鎮座しています。見かけたフェイクを2体。
この店は3回目ですがなかなかおいしい。観光客が入るようになったせいか、値段的には梅田などには比べても安いとはいえません。
前には気がつかなかった坂田三吉の碑が通天閣の足元にありました。
「福沢諭吉展」は9月6日までのせいか、沢山の入場者がいて驚きました。福沢諭吉は大分の中津で育ちましたが、生まれたのは大阪ということと、
緒方洪庵の「適塾」clickで学んだということがあり、福沢諭吉に対して大阪人はいまだに敬愛の念を持っている様子が伺えました。
自分は「福翁自伝」を何度も読みました。 20年ほど前、別府温泉へ家族で行った折り、みんなを引き連れて中津まで足を伸ばし、
福沢諭吉が育った家を訪ねたこともあります。個人の自立・独立を標榜し、品位ある人間の育成に努めた福沢は、生涯名利を追うことなく、
また名声を求めず無位無官で66歳の生涯をおえました。
福沢諭吉ほどの人が、自分の父と兄の生涯を見て「門閥制度は親のかたきでござる」と言わざるをえなかったほど、
江戸時代の侍社会の中にあったカースト制のキツさは特に印象的です。
福沢諭吉の言葉として知られている次のフレーズは彼が生まれ育った環境や時代から出たのでしょう。
そして平成の時代の日本に暮らす多くの非正規労働者はこの精神と真逆のような社会に生きる・・・
“天は人の上に人を造らず、
人の下に人を造らずと云えり”
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