【東京新聞社説】 その前に、住民の不信と不安を除く根拠と誠意を示すべきである。 原発周辺に点在する十二カ所すべてに、設置される場合もあるという。 廃棄物を詰めた容器を地中に密閉するという。三十年以内に県外で最終処分を図る計画だ。 どこにでも埋め立てられるものではない。地震国日本で埋設の適地を探すのも、極めて困難だ。 汚染土など放射性廃棄物の処理を進める上で、今政府に最も足りないものは、誠意ではないのだろうか。 明確な考え方が示されないと、身動きがとれない状態にある。科学的説明も、住民参加の議論もないままで、 被災者にずるずると最長三十年もの“仮暮らし”を強いるなど、許されることではない。 |
「未公開部分も公開を」と枝野氏 東電の会議映像で 現在公開の対象となっていない昨年3月16日以降の映像についても「必要な部分は今のやり方に準じて(東電が)公開すると思う」と述べ、東電が今後公開するとの認識を示した。 公開されれば東電の事故対応をめぐる意思決定の過程がさらに明らかになる。 結果として国民をだましたことで、東電に対して腹に据えかねる思いをしているはずだ。 |
1票の格差 是正の見通し立たず 先に国会に提出した法案を、22日、衆議院の特別委員会で審議入りさせる方針を示していますが、自民党は強引な国会運営だと反発を強めていて、 今国会中に実現する見通しは立っていません。 各党の利害が錯そうして合意に至っていません。 比例代表の定数を40削減し、一部に「小選挙区比例代表連用制」を導入することなどを盛り込んだ法案について、自民党などの理解が得られなくても、 22日に衆議院の特別委員会で審議入りさせる方針を示しました。 反発を強めていて、民主党案の審議には応じない方針です。 身を切る改革を進めなければ党内からも強い反発が出るとして、民主党案の衆議院通過を目指す構えです。 一票の格差の是正は、今の日本の最優先課題だと思うが。 |
茨城のシラス漁再開 築地で取り引き 、国の基準を超す放射性物質が検出されたことからシラス漁を中止してきましたが、全国的にシラスが不漁なことなどもあり、今月6日から試験的に操業を再開しました。 。仲卸業者の男性は「安全確認が大前提になりますが、味や見た目を重視して選びます」と話していました。 |
上杉隆の東京脱力メールマガジン
『 メダリストパレード批判 』 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ きのう、ロンドンオリンピックのメダリストパレードが行われた。暑い中、銀座の沿道には約50万人(主催者発表)の観衆が集まったという。 幸い筆者はパレード前には銀座を抜けて、北海道に向かっていた。 反原発デモの取材はあまりしない日本のメディアだが、この不思議なパレードには大挙して押し寄せていたようだ。 私が不思議に思うのはなぜか。オリンピック期間中、そのテレビや新聞は盛んに「メダルラッシュ」を喧伝していた。 実際、過去最高のメダル獲得数らしい。だが、それが今回のパレードに結びつくのはどうにも理解しがたい。 もちろんメダリストをくさしているわけではない。彼らの歓喜はアスリートとして当然だし、4年間の、想像を絶する苦労を思えば当然に受ける報酬だろう。 ただ、問題はメディアと今回のメダリストパレードを決めたJOCなどの関係団体の方だ。メダルに熱狂するさまは、筆者をして、発展途上国にでもいるような錯覚に陥らせた。 メダルがすべてか。スポーツはそんなに単純なものなのか。 仮に8位入賞でもメダル級に値する競技はあるし、逆に力を出し切れずに不本意な銅メダルを獲得することもある。 競技の数だけ、そして選手の数だけ、それぞれの「メダル」があるのではないか。
「メダル、メダルというよりも、もっと日本独自の『メダル』があってもいいのでは? たとえば、自己新を出した選手を褒めてあげるような……」 自身もメダリストである元水泳選手の田中雅美さんのこの言葉を聞いて、私自身も感じていたことが思い返された。 それは、今回のロンドンオリンピック中に出演した「U型テレビ」(北海道文化放送)で、司会の大村正樹さんに 「もっとも印象に残った競技はなんですか?」と尋ねられたときのことだった。
朝から晩まで日本人選手のメダルの数ばかりを報じているテレビ・新聞の「五輪報道」に、いいかげんうんざりしていた私は、 少しばかりそうした報道への皮肉を込めて、次のように答えたのだった。
「日本人選手は出ていませんが、陸上800メートル男子決勝は本当に素晴らしかった。世界記録が出たということもあるが、 出場した8人の選手が、それぞれ最高の力を出し切った姿に感動した。競技としても最高に面白かった」
番組ではここまでしかコメントしなかった私だが、この発言についての具体的な理由はもちろんあった。 それは田中さんの言葉を聞いて、改めて思い出され、実際にその後、大村さんと田中さんと会い、次のような会話になったことで考えを確認できた。 「雅美さんの言う通りだよな。オリンピックという難しくも、最高の舞台での記録は自分のためにあっていいものだ。 僕があの800メートル決勝に感動したのは、一位のデービッド・ルビシャ(ケニア)の世界新は当然だけど、出場した8人すべてが
それぞれの国の『国内新』か、もしくは『自己ベスト』などの『記録』を出したこと。あの大舞台で自らに克った選手はみな、
その人自身にとっての『メダル』を獲得したことに等しいのではないか」
大村さんも田中さんも「U型テレビ」の中で、それぞれ、別の言葉ではあるが、同じような発言をしていたようだ。 だいたいアスリートの価値がメダルだけで測られていいはずはない。スポーツはそんなに単純であっていいはずはない。 とくに4年に一回の五輪に向かうアスリートたちの「緊張」と「苦悩」と「歓喜」を、メダルという物質の有無だけで評価していいものなのか。 私が日本の「メダル報道」にまったく賛成できない理由はここにある。 そう考えると、今回の「メダリストパレード」というのはさらに奇妙であり、またそれを批判するマスコミが皆無であることも 、
現在の日本のスポーツ環境を顕著に示していてまた残念すぎるのである。
最後にもう一つ。 百歩譲って今回のメダルパレードを行うならば、せめて来週から開かれるパラリンピックの終わった後に、 同じメダリストたちと一緒にやるぐらいの配慮を見せてくれてもよかったのではないか、心からそう思うのである。
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だから日本はまた暴走する それがそのまま実行に移されることも多い。 片山氏は逆にこのことが、日本の政治制度が戦争という有事にあっても分散した権力がお互いを牽制し合うようになっていたことの証左であると指摘する。 明らかに地理的条件の不向きな原発を維持・推進しようとしてきた。 政府は当初、夏中に決定する予定だった次代のエネルギー政策の策定を、年末まで延ばす方針だと言う。 これは石原莞爾的なアプローチということになるのだろうか。 |
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