阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

転校で三重県と兵庫県の県立高校に通学したが、二つの高校はともに夏の全国高校野球大会の県立の優勝校だった。  茶話25

2024年04月19日 | エッセイ


「夏の甲子園大会」

テレビで2003年八月の夏の第85回高校野球の入場式というのを始めから終りまで見た。

入場行進の先頭の方に歴代優勝校の全校旗がそれぞれ掲げられて行進するということを初めて知った。

一緒に見ていた相方に「ボクが在籍した高校と卒業した高校の二つの校旗があそこに入って行進してるんや」とつい自慢気に言ってしまった。

「もう何回も何回も聞いてるから知ってる。ホントに良かったね」と返事がかえってきた。

   三重県立四日市高校

昭和30年の第37回大会は初出場の三重県立四日市高校が高橋投手の力投で優勝した。高橋投手はその後ジャイアンツに入団したが、
投手としては芽が出ず長くスコアラーとして巨人軍に在籍したと思う。当時四日市市で中学一年だったボクの同じ学年には出場選手の弟もいて、
中学も大騒ぎだったし、四日市市そのものも沸きに湧いた。

  現在の四日市高校


3年後の昭和33年に憧れの四日市高校に入学出来た。野球部はその後はだいぶたってもう一度だけ代表になったことがある。
ボクは父親の転勤で一年の一学期だけ在学して四日市高校を出てしまった。

 兵庫県立芦屋高校

昭和27年の第34回大会は兵庫県立芦屋高校が優勝している。データによるとこの優勝チームからプロ野球選手に植村や本屋敷*
(立教で長島茂雄と同期)が出ている。豊田泰光も水戸商業の選手としてこの大会に出場している。

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*(internet 「ミスター日記」から引用)

「立大に進んでから感じたことですが、甲子園に出場した選手というのは、その背中から自信のオーラを発しているように感じられました。
大学の同期で、その後、阪急(現オリックス)、阪神で活躍した本屋敷錦吾さんもその一人です。本屋敷さんは芦屋高校で甲子園に出場して
いたのですが、入学当初から技術の高さもさることながら、非常に洗練さたプレーぶりに圧倒された記憶があります。やっぱり甲子園経験者は
違うな、というのが私の第一印象でした。」

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 ボクが兵庫県立芦屋高校に転校し、在学した昭和33年から36年当時も、学校は報徳や育英など強豪の多い兵庫県でも常に代表を狙う位置にいた。

友人の田中昭氏が送ってくれた資料によると彼の出身校である大阪府立北野高校とは、昭和24年に春の選抜大会の決勝戦で対峙しており、

この大会では延長戦の熱戦の末、芦屋高校は準優勝だった。

 このように昭和20年代、30年代は常に兵庫県大会の上位校を維持し、ボクの在学中の34年だったか35年の春の選抜大会にも
藤投手を擁して、(もうその頃は野球では名前が出なくなった大阪有数の大学進学校である府立北野高校と違って)バリバリの兵庫県代表として出場した。

 現在の芦屋高校


この選抜大会の試合当日は全校で授業は早めに終り、学校から歩いてすぐの阪神芦屋川駅から全学年の生徒が電車で甲子園に移動した。
乗車時間は15分ほどの近さである。甲子園球場のアルプススタンドで応援したのはその時が始めてだった。

野球部の練習は狭い校庭でやはり強豪だったサッカー部(全日本の加茂元監督も芦屋高校のOB)やラグビー部と同時に入り乱れて
練習していたが、藤投手はひときわ身体が大きく目立っていた。

 社会人になって入社した会社で、藤投手のお兄さんに懇意にして頂くとは当時知る由もなかったが。

自分がたまたま在籍した二つの高校が、夏の高校野球で優勝したことがあると言うだけの事なので「それがどうした」と切返されることも多いが、

入社した企業でずっと営業をやっていたボクは、高校野球のシーズンになると 初訪問の会社の技術部や資材部の方々との会話の糸口のネタとして、

通った二つの高校の夏の甲子園大会優勝校の話を随分利用・活用させてもらったものだ。

 四日市高校&芦屋高校の野球部員の皆さんどうもありがとう。

         2003.8.23記


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