阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

ノンフィクション作家・保阪正康が語る「『昭和史』からの教訓と、平成の天皇との私的な懇談」

2021年02月17日 | SNS・既存メディアからの引用記事

一部引用・・・

保阪 東條と安倍が似ている点をあえて言えば、たった一つ、どちらも本を読まないということです。東條も本を読みませんでした。軍事以外はほとんど関心がなく、自身の演説についても秘書が、大日本言論報国会の会長だった徳富蘇峰のところへ持って行くんです。それで蘇峰が手直ししたり、秘書がルビを振ったりしていた。これは公然たる事実です。そんなことを揶揄しても仕方がないけれども。本を読んでいない人の怖さというのは、行動はどこで止まるんだろう、どこで自制心を働かせてブレーキをかけるのだろう、というのが分からないところです。

――安倍首相は長期政権を築いていて、東條よりもはるかに長く権力の座にいます。

保阪 一つ思うのは、安倍政権はこれほど長く続いていながら、何も実績を残していませんよね。空虚さとか、何か形骸化したものを感じます。例えば吉田茂は講和条約締結を、池田勇人は高度経済成長を、田中角栄は日中国交正常化を実現しました。歴代首相は、何かを得るために相当努力を重ねてきたと思います。もっと言うと、安倍政権の責任は、安倍首相ではなく、その前の民主党政権にある。民主党政権への絶望が、安倍政権の長さに比例しているんです。

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