旧中川で群れる雀軍団241112
【ヨシ(アシ)とは】
・北海道~沖縄の各地に分布するイネ科の多年草。川岸や沼地などの水湿地に育ち、泥の中に地下茎を広げて繁茂する。
古くはアシと呼ばれ、現代でも一般にアシと呼ばれることが多いが、アシは「悪し(あし)」に通じるとし、縁起を担いでとしてヨシ(善し)とする。標準和名もヨシ。
・北半球の暖帯~亜寒帯に広く見られ、朝鮮半島や中国にも自生するが、古事記や日本書紀では日本国を「豊葦原瑞穂国(とよあしはらみずほのくに)」と称しており、
本種はイネと共に日本を象徴する植物とされる。万葉集にはヨシを謳った句が50近くもある。
・かつては各地の川原で普通に見られたが、土手が作られ、土手がコンクリートで覆われたことで個体数は減りつつある。
その群落は水鳥、魚、水棲昆虫、小動物などにとって貴重な生活の場であるとともに、根には水質を浄化させる作用があるため、各地で復元が図られている。
・アシ(ヨシ)の語源については、葉が青味がかっていることを意味する「青し」が転訛したとする説、
本種が始めに日本で生じた植物であり、始まりを意味する「はし=端」が転訛したとする説、浅い水辺に生えるため「浅」が転訛したとする説などがある。
・葉は長さ50センチほどの細長い線形で、先端は次第に細くなって垂れ下がる。表面はやや青味がかった緑色で、
複数の葉脈が走るがの中心部にある主脈は目立たず、ススキやセイバンモロコシとは異なる。葉の縁はススキと同様にザラザラしており、手を切りやすい。
・葉は太い茎から互い違い出て水平に開くが、生育地の風向きによっては、片側にのみ葉を生じる「片葉の葦」となる。また、茎は節間が長いため葉はまばら
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