毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




昨日に続き今日もきくのはグスタフ・レオンハルトのオルガンで、1988年録音の「J.S.Bach Orgelwerke」から、ホ短調のプレリュードとフーガ(BWV533)です。レオンハルトはプレリュードのはじまりの部分を鋭く、疾駆するように弾いており、そのトッカータ風の部分のあと、そしてフーガも推進力があり、とてもすばらしいですね。たぶん、若き日のバッハもこんな風だったのでしょう。使用オルガンは、オランダはアルクマールの聖ラウレンス教会のそれ(ハーヘルベール/シュニットガー・オルガン)です。

CD : 88691 95307 2-7(deutsche harmonia mundi)

88691 95307 2-7

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これから楽しむのは、アメリカのオルガン奏者である、リン・エドワーズ・バトラーによる名曲パッサカリアとフーガ(BWV582)です。使用楽器はディアフィールド第一教会(マサチューセッツ州)のオルガン(3代目)で、当時のオルガン奏者であったバトラーたちが主導して2003年に再建(リチャーズ、フォークス社)したもの。再建まえのオルガンは1890に建造(ジョンソン・エンド・サン・オルガン社)されたものでしたが修復は断念。再建にあたってはトロスト、ヒルデブラント、ジルバーマンのオルガンを参考にしたようです。パッサカリアとフーガが収録されているのは、2004年に録音された「Festival Chorales」と題されたアルバム。表題のとおり、復活節、聖霊降臨節などのためのオルガン・コラールを収録したものです。なお、バトラーは『Johann Scheibe – Organ Builder in Leipzig at the Time of Bach』(ヨーハン・シャイベ、バッハ時代のライプツィヒのオルガン建造家)という研究書を2022年に上梓しています。

CD : LRCD 1081(Loft Recordings)

LRCD 1081

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昨日からききはじめた、ジーモン・ボルツキたちによる「Bach All'Italiano」。2015年に録音されたアルバムには、「イタリア風のバッハ」という表題どおり、イタリア趣味の自作や編曲が収録されています。今日きくのはイ短調の協奏曲(BWV593)で、原曲はアントニオ・ヴィヴァルディの「調和の霊感」作品3第8番です。ボルツキのリコーダーは、第1楽章と第3楽章がエルンスト・メイヤー製作のソプラノ・リコーダー(デンナー・モデル)。第2楽章は同じくメイヤーのアルト・リコーダー(ブレッサン・モデル)です。また、通奏低音の鍵盤楽器は、第1楽章と第3楽章がチェンバロ、第2楽章はオルガンと曲想にあわせて替えられています。

CD : KL1517(klanglogo)

KL1517

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復活節前第5日曜日(四旬節第2日曜日)にきくのは、先週の復活節前第6日曜日に続き、ピート・ケーの「Piet Kee plays Bach Vol.3 On the Müller organ of St Bavo, Haarlem」から、ニ短調のトッカータとフーガ ニ短調(BWV565)です。四旬節の期間中である、復活節前第5日曜日用のカンタータが伝承されていなので、その代替です。ケ-の弾くのは、ハールレム聖バフォ教会のクリスティアン・ミュラー・オルガンで、録音は1991年です。

CD : CHAN 0527(Chandos Records)

CHAN 0527

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今日は復活節前第6日曜日(四旬節第1日曜日)にあたるのですが、この日のためのカンタータは伝承されていません。そのかわりにきくのは、ピート・ケーの「Piet Kee plays Bach Vol.3 On the Müller organ of St Bavo, Haarlem」から、ハ短調のプレリュードとフーガ(BWV549)です。このBWV549は「メラー手稿譜集」所収の初期作品で、アルバムには同じく初期作品のニ短調のトッカータとフーガ(BWV565)も収録されています。オルガンはアルバム表題のとおり、ハールレム聖バフォ教会のクリスティアン・ミュラー・オルガン。録音は1991年ですが、音の鮮度はまだじゅうぶんです。

CD : CHAN 0527(Chandos Records)

CHAN 0527

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今週ここまできいてきたのは、フランチェスコ・コルティの「Johann Sebastian Bach Little Books」(2019年録音)。このCDは、コルティがアンドレア・レステッリの1998年製チェンバロ(クリスティアン・ファーターの1738年製にもとづく)を弾いて録音(2019年)したもので、収録順に楽しんできました。これからきくのは、CDの掉尾におかれた「尊き御神の統べしらすままにまつろい」(BWV691)。このコラールはヴィルヘルム・フリーデマンとアンナ・マグダレーナ、それぞれの音楽帳に所収されたコラールで、バッハ一家での愛奏曲であったとみられます。

CD : A 480(ARCANA)

A 480

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これから楽しむのは、オーボエとヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ・ソナタです。原曲はオルガンのためのソナタ(BWV527)で、原調のままニ短調で再構成されています。レギュラーできいているイザベル・ファウストとベルリン古楽アカデミーによる「ヴァイオリン協奏曲集」(2017年録音)に収録されたもので、独奏は、オーボエがクセニア・レフラー、ヴァイオリンがファウストです。

CD : HMM 902335.36(harmonia mundi)

HMM 902335.36

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イザベル・ファウストとベルリン古楽アカデミーによる「ヴァイオリン協奏曲集」(2017年録音)。これからきくのはハ長調のトリオ・ソナタです。原曲のオルガン用のソナタ(BWV529)から、2つのヴァイオリンと通奏低音用への編曲で、ファウスト(ヴァイオリン)、ベルンハルト・フォルク(ヴァイオリン)、ヤン・フライハイト(チェロ)、ラファエル・アルパーマン(チェンバロ)による演奏です。両端楽章はキビキビしたかなり速いテンポですが、弾きとばしているという感じではありません。音楽がじつにいきいきしています。

CD : HMM 902335.36(harmonia mundi)

HMM 902335.36

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今週きいてきたのは、スキップ・センペとオリヴィエ・フォルタンの「Bach 2 Harpsichords」。1998年に録音されたCDには、2台のチェンバロために編曲した、さまざまな曲が収録されています。ただし、ここでは曲の一部をのみの収録曲についてはすべて省略し、ほかを収録順に楽しんできました。これからきくのはイ短調の協奏曲(BWV593)。原曲はヴィヴァルディの「調和の霊感」作品3第8番を原曲とするバッハのオルガン曲。センペはブルース・ケネディ製作のフレンチ・モデル、フォルタンは同じくケネディのミートケ・モデルを弾いており、楽器における趣味の混合となっています。

CD : PA0014(Paladizo)

PA0014

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これから楽しむのは、スキップ・センペとオリヴィエ・フォルタンの「Bach 2 Harpsichords」から、ハ長調のプレリュードとフーガ(BWV547)です。原曲は番号の示すとおりオルガン曲で、2人の演奏はこれまでと同じく、2台のチェンバロ用に編曲して弾いています。録音は四半世紀近くまえとなる1998年。2人の使用楽器はともにブルース・ケネディ製作で、センペは18世紀のフレンチ・モデル、フォルタンはミートケ・モデルです。

CD : PA0014(Paladizo)

PA0014

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これからきくのは、スキップ・センペとオリヴィエ・フォルタンのチェンバロで、ト長調の協奏曲(BWV592a)。今週これまでと同じく、「Bach 2 Harpsichords」(1998年録音)に収録されており、編曲はセンペとフォルタンの2人。原曲はオルガン曲ですが、さらにヨーハン・エルンスト(ザクセン・ヴァイマール公子)の同調のヴァイオリン協奏曲にさかのぼります。2人が弾くチェンバロは、ともにブルース・ケネディ製作で、センペは18世紀フレンチ・モデル、フォルタンはミートケ・モデルです。

CD : PA0014(Paladizo)

PA0014

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スキップ・センペとオリヴィエ・フォルタンのチェンバロできいている今週のバッハ。2台のチェンバロのための編曲を収録した「Bach 2 Harpsichords」(1998年)を収録順で楽しんでおり、これからきくのはト長調のプレリュードとフーガ(BWV541)です。原曲はオルガン曲なのですが、チェンバロ2台の演奏でも、まったく違和感なく楽しめますね。使用楽器は、ブルース・ケネディの18世紀フレンチ・モデル(センペ)と、同じくケネディのミートケ・モデル(フォルタン)です。

CD : PA0014(Paladizo)

PA0014

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今日から楽しむのは、スキップ・センペとオリヴィエ・フォルタンによる「Bach 2 Harpsichords」。このCDは表題どおり、2台のチェンバロできかせるバッハで、オルガン曲や協奏曲を原曲とする編曲で構成されています。きいていくのは収録順どおりで、これからきくのはオルガン曲を原曲とする、ハ長調のプレリュードとフーガ(BWV545)です。使用楽器は、センペがブルース・ケネディの18世紀フレンチ・モデル、フォルタンは同じくケネディのミートケ・モデル。録音は1998年です。

CD : PA0014(Paladizo)

PA0014

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今週きいてきたのは、ドイツのオルガン奏者、ハンス・エベーハルト・ロスによる「Bach | Mendelssohn The Organ Sonatas」です。この2020年に録音されたCD、番号順=収録順にきいてきたので、これから楽しむのはソナタ第6番(BWV530)となります。弾いているのは、オルガン奏者を務める聖マルティン教会(メミンゲン)のゴル・オルガン(ゴル・オルガン工房)です。

ところで、オルガン奏者はそのキャラクターというか特徴というか、中々つかみにくい音楽家なのですが、このロスもそう。しかも、教会の中で聖歌隊長やオルガン奏者を務めてきた音楽家であれば、なおさらそうであるのかもしれません。しかし、ここでのロスは派手さはなくとも、教会音楽家として堅実な仕事ぶりをきかせてくれ、じゅうぶんに楽しむことができます。

CD : AU 23447(audite)

AU 23447

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ずいぶんまえから秋の虫の声が盛んにきこえるようになり、朝晩はずいぶん涼しくなってきました。が、今日は真夏日の予報。日中はなかなか涼しくなってくれません。それはともかく、今日もきくのはハンス・エベーハルト・ロスのオルガンで、ソナタ第5番(BWV529)です。この第5番は、第1楽章、第3楽章ともに、明澄さの中に弾みがある音楽。第2楽章はイ短調に転じて、静かに美しい旋律を紡いでいきます。オルガンは、聖マルティン教会(メミンゲン)のゴル・オルガン(ゴル・オルガン工房)のそれ。録音は2020年です。

CD : AU 23447(audite)

AU 23447

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