今夜これから楽しむのは、シャロン・イスビンによるハ短調のリュート組曲。これまできいた3曲と同じく、「J S BACH COMPLETE LUTE SUITES」(Virgin classics 7243 5 62198 2 3)に収録されたもので、1988年の録音です。「シャロン・イスビンによる『協奏曲 イ短調』」(2002年録音)では、完成された技巧ながらも、もうひとつ楽しめないところがありましたが、こちらは若々しい情熱があり、思いの外楽しめます。プレリュードとジーグ(とドゥーブル)は推進力があり、ギターでのリュート組曲として、とてもおもしろくきくことができます。なお、ギターはトーマス・ハンフリーの1981年製(弦はオーガスチン)で、イ短調に移調しての演奏です。