今年最後の投稿は、マンフレート・コルデスとブレーメン・バロック・コンソートによる「Michael Praetorius ⁄ Puer natus Bethlehem」(CPO 777 327-2)。CDの副題に「Advent and Chrismas Music」とあるように待降節と降誕節のためのプレトリウスの曲が収録されたものです。プレトリウスのクリスマス音楽は、ポール・マクリーシュたちの大編成で華麗なCD、DVDを紹介していますが、こちらはずっと小編成での録音です。CDの表題になっている「ベツレヘムに幼な子生まれたまいぬ」は、ラテン語とそのドイツ語訳が交互にしみじみと歌われます。ずっと同じ旋律がくり返されるのですが、ラテン語部分は伴奏なしの独唱あるいは重唱、ドイツ語訳部分にはささやかな伴奏を付けて、というふうにこまやかな変化があり、7分半、飽きさせることはありません(もともと美しい旋律ですし)。録音は2007年です。