受難週にきいていきたのは、エミリオ・モレーノとアーロン・ザピコの「The Melancholic Bach」。とくにこの時期にふさわしい曲ばかりというわけではありませんが、どれもヴィオラ・ダ・ブラッチョとチェンバロのために編曲されたものです。これからきくのは、「尊き御神の統べしらすままにまつろい」(BWV691)。この曲はバッハ家の愛奏曲のようで、フリーデマンとマグダレーナの音楽帳に所収されています。モレーノの楽器はジンペルトゥス・ニッゲルのヴィオラ・ダ・ブラッチョ(1751年製)、ザピコの楽器はヨハネス・ルッカース(1616年製)にもとづくラファエル・マリファンのチェンバロ(2010年製)。録音は2019年です。
CD : GCD 920316(Glossa Platinum)