これからきくのは、ナディア・ラブリたちによるロ短調のフルート・ソナタ(ANALEKTA AN 2 8921)です。原曲はオブリガート・チェンバロとフルートのためのソナタ(BWV1030)で、ここではラブリ(フルート)、リュック・ボーセジュール(ピアノ)、カミーユ・パケット(チェロ)という編成で演奏しています。ラブリはじつになめらかな吹きっぷりで、凝ったフレージングやアーティキュレーションは意識的に避けているようにも感じられますが、しかし、それはそれでとても楽しめます。使用楽器は、14金メカニズムのパウエル社製木管フルート、ヤマハのピアノ(CFIII)、ニコラ・エミリ・シェルピタルのチェロにバロック弓です。