毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




仕事のうちあわせで、帰宅が午後10時をまわってしまい、それからうだうだして仕事をはじめたので、今夜はまだまだ眠れません。とはいえ、かれこれ2時間ほど細かい仕事をしたため、ちょっと疲れてきました。こういうときはバッハで休憩。ということで、「ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集」からニ短調のプレリュードをきくことにします。ペインはこのBWV926をチェンバロで演奏しています。しかし、このプレリュードだと、1分ほどしか休めませんね。

CD : CD92.137(Hänssler CLASSIC)

CD92.137

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いまからきくBWV1014は、現代のヴィルトゥオーゾのひとり、ヴィクトリア・ムローヴァが、HIP(Historically Informed Performance)によるアプローチで演奏したバッハ。コーガン門下の名ヴァイオリン奏者ムローヴァが、バロック弓とピリオド奏法によってどのような演奏をするのか。もともと、すぐれたモダンの演奏家による、こうした演奏を待望していただけに、とても興味深いCDです。

使用楽器は、いつもの愛器「ジュール・ファルク」(1723年製ストラディヴァリウス)ではなく、この録音では1750年製のグァダニーニ。このグァダニーニにガット弦を張り、バロック弓での演奏は、なかなかスケール感があります。ただ、ムローヴァの存在感にくらべ、チェンバロのダントーネが少し弱いのが気になります。ダントーネが位負けしたわけではないでしょうが、ちょっとざんねん。

とはいえ、ジルバーマン・モデルの楽器(オリヴァー・ファディーニによる2007年製)を弾くダントーネも、それほど悪いわけではなく、第4楽章などは熱気に満ちた演奏をきかせてくれます。しかし、そうはいっても、チェンバロがコープマンやシュタイアーだったらと思ってしまいます。ムローヴァは、無伴奏の録音もひかえているようですし、むしろそちらで真価をはかるべきかもしれません。

CD : ONYX4020(Onyx Classics)

ONYX4020

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