毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




昨日の天気のくずれは予報ほどではなく、昨夜にはすっかり雨もあがりました。ただ、今日はちょっと荒れもようで、風がずいぶんきつくなってきました。さて、トン・コープマンのチェンバロできいている「平均律クラヴィーア曲集」第2巻、これからきくのは変ロ短調の第22番です。このBWV891のプレリュードには、「平均律」第1巻のBWV867のプレリュードに似た旋律が、かくし味のように頻出します。同調の同番号だけに、バッハの意図を感じてしまいます。

CD : 2292-45429-2(ERATO)

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今朝の上空はうす雲がひろがって、すっきりしない天気になりました。今日は午後から雨の予報なのですが、気温は下がらないようなので、暖かさは続きそうです。さて、トン・コープマンによる「平均律クラヴィーア曲集」第2巻、今日きくのは変ロ長調の第21番です。BWV890のプレリュードは、昨日のBWV889と同じく2部形式。フーガは3声です。

CD : 2292-45429-2(ERATO)

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今朝はじつにすっきりした天気になっています。上空には雲ひとつありませんし、やや冷たいものの、すがすがしい風がふいていて、爽快そのものです。さて、トン・コープマンのチェンバロできいている「平均律クラヴィーア曲集」第2巻、これからきくのはイ短調の第20番。BWV889は、2部形式のプレリュード(半音階の下降が印象的)にはじまり、3声のフーガがこれに続きます。

CD : 2292-45429-2(ERATO)

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フィリッペ・ヘレヴェーゲ(Philippe Herreweghe)は、1947年、ベルギーのヘント生まれの指揮者。テレフンケンによるバッハのカンタータ全集の録音にも参加するなど、古楽の合唱指揮者として経歴をかさね、みずからもオーケストラを編成し、バッハをはじめとする録音で高い評価をうけています。また、1998年から2002年まで、王立フランドル・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督に就いていました。

ヘレヴェーゲの「マタイ受難曲」の録音には、1984年(コレギウム・ヴォカーレ・ヘントとシャペル・ロワイヤル)と1998年(CVG)、そして2002年(CVGとフライブルク・バロック・オーケストラ)のCDがあるようですが、今朝きいたのは、2010年3月28日、ドイツのケルン・フィルハーモニーでのCVGとの演奏会の録画です。これは衛星テレビ局の3satが同年4月2日に放送したものです。

CVGの編成ですが、合唱は4声部ともにパート3人と、ソプラノ・イン・リピエーノが6人。オーケストラの弦は、第1、第2ヴァイオリンがともに4人、ヴィオラが2人、チェロが2人、ヴィオローネが1人(通奏低音にはオルガンのほかにファゴットも)。ヴィオラ・ダ・ガンバは変則的で、第1群、第2群を1人で担当。第2群の通奏低音も担当しています(ただし第2部のみ)。また、ソプラノ・イン・リピエーノは、ほんらい第1曲と第29曲(ともに第1部)のみ歌うのですが、第1部のみコラールも歌い、第2部では退場しています。

独唱者にはバッハ・コレギウム・ジャパンでもおなじみの顔がみえ、合唱も歌います。ただし、福音史家とイエスは、その役のみです。

≪第1群独唱者≫
福音史家:クリストフ・プレガルディエン
イエス:トビアス・ベルント
ソプラノ:ドロテー・ミールズ
アルト:ダミアン・ギヨン
テノール:コリン・ブレイザー
バス:ステファン・マクレオド
≪第2群独唱者≫
ソプラノ:ハナ・ブラシコヴァ
アルト:ロビン・ブレイズ
テノール:ハンス・イェルク・マンメル
バス:マシュー・ブルック

さて演奏はというと、合唱もオーケストラも、これはきわめて高い水準にあります。もちろん、演奏会ゆえの瑕疵はありますが、それは問題になりません。歌手もプレガルディエンをはじめ、すぐれた歌唱をきかせます。ただ、非ドイツ系の歌手(とくにカウンターテナーのギヨン)には、ドイツ語の発音がうまくないものもいます。楽器の独奏もみなうまく、歌手ともども、ヘレヴェーゲの解釈のもとにまとまっています。

個人的に好みなのは、ヘレヴェーゲがコラールをいじりすぎないところ。たとえば、5度あらわれる「受難コラール」、指揮者によってはそれぞれにきわだった変化をつけ、強い演出効果を狙うことがありますが、ヘレヴェーゲはあまり変化をつけません。コラールの行ごとに、じつにていねいに歌わせ、その伝達を音楽的演出よりも歌詞と和声にまかせているように感じます。もちろん、歌詞に即したダイナミクスはあります。

歌詞を音楽的に増幅させてきかせる代表格がジョン・エリオット・ガーディナーで、最近はとくにその傾向が顕著になっています。また、先日放送された「名曲探偵アマデウス」(記事は「クラシックミステリー『名曲探偵アマデウス』で『マタイ受難曲』」)で、その演奏が流された鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパンも、ガーディナーほどではないですが、同じような傾向にあるかと思います。

好きだといえば、福音史家のプレガルディエンも好きで、デビューからずいぶん経験をかさね、円熟味がでてきました。福音史家役も何度もつとめたことでしょうが、ここでも名唱をきかせてくれています。ただし、長いうえに、当時54歳ということもあり(あるいはそのときの体調も)、高いところはつらそうなところもあります。イエス役の若いベルント(1979年生)とのコンビはなかなか魅力的でした。

ちょっとびっくりしたのが、ヴィオラ・ダ・ガンバのピエール・ピエルロ。独奏があるのは第56曲と第57曲なので、これだけのために起用されたようなもの。第57曲ではさすがの独奏をきかせます。また名手マルセル・ポンセール(第1群第1オーボエ)の顔もみえ、その横にはいつものように北里孝浩がすわっています。また、日本人としては近藤倫代(第2群第2ヴァイオリン)の顔もみることができました。

未聴・未見のかたは、現時点ではまだYouTubeにあるので、聖金曜日(2011年は4月22日)の鑑賞にお勧めです。



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今朝は薄暗いうちからおきて、ヘレヴェーゲの「マタイ」の映像を鑑賞していました。その感想はまたあとにして、これから、いつものように、トン・コープマンの「平均律クラヴィーア曲集」第2巻をきくことにします。きくのはイ長調の第19番で、このBWV888(とくにプレリュード)、今日のような静穏な朝にはぴったりです。

CD : 2292-45429-2(ERATO)

2292-45429-2

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トン・コープマンのチェンバロできいている「平均律クラヴィーア曲集」第2巻、これからきくのは嬰ト短調の第18番です。このBWV887のプレリュードは、変化にとんでいるものの、ちょっとせわしない感じ。フーガは3声の二重フーガです。

CD : 2292-45429-2(ERATO)

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ヘルムート・ヴァルヒャのコラールをきいた昨日の一日をはさみ、今日からまたトン・コープマンによる「平均律クラヴィーア曲集」第2巻の続きです。これからきくのは変イ長調のBWV886で、そのプレリュードは上品で華やか。これに快活なフーガが続きますが、これはBWB901のフーガを改訂したものです。

CD : 2292-45429-2(ERATO)

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今朝はちょっと冷えましたが、澄んだ、すがすがしい青空がひろがっています。このようすだと、日中はずいぶんよい天気になりそうで、じっさい予報によると気温は21度まで上るようです。さて、今日は復活節前第2日曜日ですが、この日のためのバッハのカンタータはのこされていないので、ヘルムート・ヴァルヒャによる「おお人よ、汝の大いなる罪を嘆け」で代替します。なお、BWV622は受難節のためのコラールです。

CD : 463 712-2(ARCHIV PRODUKTION)

463 712-2

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昨日からの雨もやみ、暖かい朝をむかえました。まだこの時間は曇っていますが、日中は晴れてくるようで、週末は春らしい気候になりそうです。さて、トン・コープマンのチェンバロできいている「平均律クラヴィーア曲集」第2巻、今日きくのはト短調の第16番です。このBWV885は、ゆったりしたプレリュード(ラルゴ)にはじまり、変化に富んだ主題(とちゅうに8分音符の7連続同音も)による4声のフーガが続きます。

CD : 2292-45429-2(ERATO)

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今日も暖かい朝ですが、上空は一面雲におおわれて、いつ雨が降ってきてもおかしくないような感じ。さて、トン・コープマンによる「平均律クラヴィーア曲集」の第2巻、今日きくのはト長調の第15番です。このBWV884は、プレリュードもフーガも、初期の稿からの改訂とみられています。

CD : 2292-45429-2(ERATO)

2292-45429-2

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今朝はずいぶん暖かくて、日中も気温が上がり、いよいよ春爛漫という感じです。桜も木々によってまばらですが、満開をむかえたものも。ただ、昨日、一昨日とちがい快晴というほどではなく、いまはちょっと曇っていて、天気は下り坂のようです。

さて、トン・コープマンのチェンバロによる「平均律クラヴィーア曲集」の第2巻、これからきくのは嬰ヘ短調の第14番です。『バッハ事典』によると、このBWV883のプレリュードは「おそらく後期の新作で」、これに続くフーガは、三重フーガです。

CD : 2292-45429-2(ERATO)

2292-45429-2

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今日も早朝からきれいな青空がひろがり、陽光もずいぶん力強くなってきました。日中は気温がぐっと上がるようで、すごしやすい気候になりそうです。さて、トン・コープマンのチェンバロできいている「平均律クラヴィーア曲集」第2巻、今日は折り返しの第13番です。バッハはこのBWV882のプレリュードに、「フランス風序曲のリズムをさりげなく響かせることによって、『後半の開始』を印象づけてい」(『バッハ事典』)ます。

CD : 2292-45429-2(ERATO)

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今日は朝から昨日にましてよい天気。早朝こそ空気は冷んやりとしていましたが、いまは気温も上がって春そのものの陽気になっています。さて、トン・コープマンによる「平均律クラヴィーア曲集」第2巻、今日はその第12番です。このBWV881はヘ短調ですが、ヨーハン・マッテゾンによると、「ヘ短調は、深く救いようのないメランコリーをみごとに表現」(山下道子訳『新設のオルケストラ』)している調ということ。いわゆる「ため息」音型によるプレリュードでは、「深く救いようがない」はどうかと思いますが、バッハが「メランコリーをみごとに表現」していることはたしかです。

CD : 2292-45429-2(ERATO)

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まだちょっと冷んやりとはしていますが、今朝はとてもよい天気で、上空にはきれいな青空がひろがっています。天気予報によると、しばらくはよい天気が続くらしく、水曜日からは気温もぐっと上がり、ぐっと春らしくなりそうです。さて、トン・コープマンのチェンバロできいている「平均律クラヴィーア曲集」第2巻、今日きくのはヘ長調の第11番です。このBWV880のプレリュードは、今朝のような穏やかな朝にきくにはぴったり。また、続くフーガはとても快活で、一日のはじまりにふさわしく感じます。

CD : 2292-45429-2(ERATO)

2292-45429-2

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これからきくのは、、ヘルムート・ヴァルヒャによるオルガン・コラール「イエス十字架につけられたまいし時」。この日のためのバッハのカンタータがのこっていないので、このBWV621はきくべきカンタータの代替です。ただし、BWV621は受難節のためのコラールなので、ほんらいの時節からはちょっとずれています。

CD : 463 712-2(ARCHIV PRODUKTION)

463 712-2

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